インド タタモーターズ1~3月期大幅減益 中国の贅沢品監視にジャガー売れず

ジャガーやレンジローバーを傘下に持つタタ・モーターズの1~3月の決算は、前年同期比▲56%減の2億6,800万ドルとなった。
傘下のジャガー・ランドローバー(JLR)の主力市場である中国で、「(ジャガーの)サルーン」や「レンジローバー」の販売不振によるものだった。
連結売上高は4%増の105億1800万ドル、JLRの利益は33%減の4億6500万ドル。ただ、高収益モデルの販売が追い風となり、営業利益率は上昇し17.4%となった。中国でのJLRの販売台数は、▲約20%減の2万3526台。前年の同期は36%増だった。
JLRはまた、商品ヘッジに関連して▲338億円の特損を計上したという。
以上、ロイター参照

中国では、自動車の販売台数の伸び率に急ブレーキがかかっており、消費不況が浸透してきている。さらに追い討ちをかけ、中国政府が、公共機関の贅沢品購入の禁止を打ち出しており、その影響は国民にもかかっている。企業から高級官僚への贅沢品の贈答も賄賂とみなされることから、消費減退の一因ともなっている。官僚の高級外車などの購入などご法度、購入すれば資金の出所まで厳しく追及される。こうしたことで高級外車の位置づけのBMWも中国市場では売上高を落としている。
中国政権とぴったり寄り添うVWグループは、高級官僚用公用車でもアウディが認められているようで、中央の会議では、駐車場にアウディが並ぶ。VWは中国だけで昨年367万台を販売している。

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