フェラーリ バルセロナ近郊でテーマパーク「フェラーリランド」開設へ
伊フェラーリは13日、スペインバルセロナ近郊に1億ユーロ(約141億円)規模のテーマパーク「フェラーリランド(Ferrari Land)」を2016年に開園し、5つ星ホテルを併設すると発表した。同社が、欧州でテーマパーク事業に着手するのはこれが初めて。
バルセロナに近いポルトアベンチュラリゾート内の敷地7万5000平方メートルに開発される「フェラーリランド」には、欧州で最速で最高度に達する「垂直落下マシン」の他、運転シミュレーターやレストランも設けられ、併設の高級ホテルには250室が完備される。
フィアットグループオートモービルズに属するフェラーリは、すでにアラブ首長国連邦のアブダビで2010年、世界最速とうたうジェットコースターを備えたテーマパーク「フェラーリワールド」を開園している。
フェラーリのブランド関連事業を取り仕切る系列会社「フェラーリブランド」のアンドレア・ペッローネ代表はポルトアベンチュラとの共同声明で、「アブダビのフェラーリワールド成功を受けて、新しいテーマパークの開発を期待する非常に多くの声をもらった」と述べた。
フェラーリは、ポルトアベンチュラを所有する伊インベストインダストリアルからの開園提案を受け入れた理由について、テーマパーク業に精通していることと、同リゾートがすでに多数の利用者を集めている点を挙げた。
ポルトアベンチュラには毎年400万人が訪れ、その半数がスペイン国外からの来園者とされる。
ペッローネ氏は、今後もフェラーリは欧州外からのテーマパーク開発提案についても吟味していくと話している。
アブダビの「フェラーリワールド」