現代グループの起亜自動車/第3・四半期営業益▲18.6%減

起亜自動車が24日発表した7~9月期決算によると、売上高は前年同期比▲1.9%減の11兆4148億ウォン(約1兆1600億円)、営業利益は18.6%減の5666億ウォン(577億円)、当期純利益は▲27.2%減の6574億ウォン(670億円)だった。営業利益は2012年10~12月期(4042億ウォン)以来の低水準。販売台数は、国外・海外合わせ13.0%増の71万1833台だった。

新型のミニバン「カーニバル」や中型スポーツタイプ多目的車(SUV)「ソレント」の新車効果で国内販売が伸び、海外でも小型SUV「スポーテージR」などの主要車種が好調で平均単価も上昇したが、ウォン高のあおりで営業利益が目減りした。
同社は海外販売の比率が85%に達する一方で、海外生産の割合は44%に過ぎず、ライバルメーカー平均の75%に比べ低いためウォン高の影響をもろに受けた。
1~9月の業績をみると販売台数は、前年同期比8.8%増の225万8956台、売上高は▲1.2%減の35兆3951億ウォン(3兆6100億円)、営業利益は▲18.0%減の2兆720億ウォン(2100億円)だった。

なお、兄貴分の現代自動車が23日発表した第3四半期(7~9月)の決算短信によると、営業利益率は7.7%となり、2010年第4四半期以来初めて8%を割り込んだ。
売上高は、前年同期比2.2%増の21兆2804億ウォン(2兆17500億円)と伸びたが、営業利益は▲18.0%減の1兆6487億ウォン(1690億円)にとどまった。
純利益は▲28.3%減の1兆6151億ウォン(1650億円)。ウォン高に加え、労組の部分ストライキにより、5万4000台分の生産に影響が出たことが響いた。第3四半期の販売台数は全世界で112万8999台だった。
ロイターによると、ウォン高もさることながら、米国での値引き販売により営業利益率を悪化させているとしている。

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