2014カー・オブ・ザ・イヤー/スカイアクティブの「デミオ」選出

10月13日、日本カー・オブ・ザ・イヤー(JCOTY)2014-2015の最終選考会・開票式が開催され、マツダ『デミオ』が今年最も優秀なクルマに選出された。
JCOTYでは、38台のノミネート車の中から、一次選考で上位10台の「10ベストカー」を選出。その後、最終選考にて自動車評論家、ジャーナリスト、一般有識者からなる60名の日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員の投票により、大賞が決定。
当初は、マツダ『デミオ』、メルセデス・ベンツ『Cクラス』、BMW『i3』の争いになると予想されたが、開票序盤からデミオとCクラスが拮抗した闘いを繰り広げ、最後はデミオが逃げ切り、栄冠を手にした。

日本カーオブザイヤー実行委員会から発表の受賞理由は以下の通り。
「国産コンパクトカーの常識を打ち破るデザインとクオリティ、
テクノロジーをリーズナブルな価格で実現。
低燃費技術を追求するなかで、新しい選択肢として小型クリーンディーゼルを採用する一方、MTモデルをリリースするなど多彩なニーズに配慮している点も好印象、
軽快なフットワークと相まってクルマの楽しさを再認識させた。
独自の魅力にあふれ、日本から世界に向けてアピールできる実力を持ったコンパクトカー。

1
デミオ
マツダ
423
2
Cクラス セダン
メルセデス・ベンツ
404
3
BMW i3
ビー・エム・ダブリュー
340
4
レヴォーグ
富士重工
124
5
ハスラー
スズキ
65
6
スカイライン
日産
41
6
プジョー 308
プジョー・シトロエン
41
8
ジープ チェロキー
フィアット クライスラー
15
9
N-WGN/N-WGN
本田技研
13
10
ヴォクシー/ノア
トヨタ
9

<デミオ スカイアクティブディーゼルの特徴>
従来のガソリンエンジンの圧縮比は、レギュラーガソリン仕様で10.0程度。マツダによれば、圧縮比を10.0から15.0に高めると、約9%の熱効率改善が期待できる。マツダでは、14.0を実現し、燃費とともにトルクを従来より15%向上させた。逆にディーゼルエンジンは現行16~18の圧縮比を14.8まで引き下げたことにより、排ガス中の窒素酸化物(NOx)を取り除く高価な触媒装置も必要をなくし、価格を低下させた意義は大きいとされる。
マツダでは、9月9日の予約開始から半月足らずで販売目標の月5000台を上回る7000台以上の注文が舞い込んだという。好調な受注は新開発の環境と燃費性能に優れた1500ccの小排気量ディーゼルエンジンを搭載したモデルを設定したことが大きく、全受注の7割近くに達しているもよう。ガソリンに比べて安価な軽油が使え、しかも燃費は1リットル当たり30キロメートル。

フィットとデミオ比較
 
フィット1.5XL
デミオXD 1.5
燃料
ガソリン
ディーゼル
エンジン
DOHC
DOHC・ターボ
最高出力
97kW(132PS
105/4000
最大トルク
155N・m(15.8kgf・m)
25.5/1500-2500
燃費 キロ/ℓ
21.8
26.4
価格/万円
160.1
165.0
最燃費車
HYBRID 36.4/ℓ
XD Touring 30k/ℓ
価格/万円
155.7
165.0
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