テスラ・モーターズ/EV技術特許をすべて無料公開へ EV車の普及を目指す

EVのテスラ・モーターズは12日、保有する全ての特許を他社が使用するのを認めると発表した。
テスラはEV用の電池や充電機器の特許を多数保有するが、悪質なケースを除き、自社の特許が無断使用されても提訴しないという。
特許を開放して他メーカーも含めたEVの生産を増やし、充電スタンドなどインフラ整備を加速させる狙い。全体の生産規模拡大で関連部品の調達コスト削減にもつなげたい考えとみられる。
イーロン・マスク最高経営責任者は声明で「真の競争相手は他社のEVではなく、ガソリン車だ」とし、EVの本格的普及に意欲を示した。
以上。

結局、充電スタンド問題が普及を遅らせている。テスラ車の場合は、走行距離も長いが、旅行などの場合には、常に充電スタンドが問題となる。当特許技術の開放で飛びつくのは中国の自動車メーカーだろうが、自動車の制御装置などは各社が特許を保有しており、テスラの技術解放だけではテスラのような車は現在の中国メーカーでは造れない。しかし、これを契機に充電スタンド設置が、国の政策により推進されることになれば、全メーカーが右へ倣うことになる。

以前トヨタは、テスラの技術欲しさに同社に投資を行ったが、それのほどの技術を取得せずして技術開放となったようだ。
テスラ社は、中国での積極販売へ舵をきり、中国政府の上層部とも会ったりしており、大気汚染対策から、技術情報開放を条件に中国政府が充電スタンド設置の後押しを積極化させる可能性もある。
ゴーンさんも売れないリーフが、今回のテスラ発表で売れるかもしれないとほくそ笑んでいることだろう。

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