タカタ製エアバック大量リコール トヨタに続きホンダ・日産・マツダなども可能性

トヨタは11日、タカタ製の助手席用エアバッグに不具合があるとして、2000年12月から04年4月に製造した国内64万8081台をリコールすることを国交省に届け出た。海外の162万台もリコールすることを決定、合計約227万台に達する。
トヨタの海外分162万台の中には、GMの「ポンティアック・バイブ」(2003-04年)も含まれる。これはGMとの合意に基づきトヨタの米工場で生産されていたもの。

トヨタによると、けが人は今のところ出ていないが、今年1月に静岡市内でエアバッグが作動した際に、インフレ―タ(膨張装置)と呼ばれる部品が飛び散り、シートの表面が焼損する事故が1件発生したため、問題が発覚した。
国交省は11日、トヨタが同日タカタ製エアバッグの不具合でリコールしたのを受け、昨年4月にも同様の不具合でリコールを実施したホンダ、日産、マツダなどに今回も追加リコールする必要がないか早急に調べるよう要請していた。

ホンダも6月中にタカタ製エアバッグの不具合に伴うリコール(回収・無償修理)を実施する方向で準備していることが13日分かったと報道されている。
報道によると、ホンダ関係筋は、昨年4月に同様の理由で行ったリコールに関連したもので、今回の対象車の台数規模は国内外で前回リコールの約113万5000台を超える可能性がある。
ホンダは現在、トヨタ車で起きた事故を調べているタカタからの報告を待っている状態で、タカタが前回リコール対象としなかったインフレータの搭載車両が何台存在し、どこにあるのかを独自に調査しているという。

自動車工業会や日本自動車輸入組合に対しても、会員企業にエアバッグの不具合について注意喚起するよう伝えた。

タカタは、世界2位の自動車安全部品メーカー。シートベルト、エアバッグが中心に、国内外主要全社と取引している。2014年3月期の売上高は5,569億98百万円。
タカタの株価は10日の終値2,244円から13日の終値2,067円と▲7.9%しか落ちていない。10年以上前の車両のエアバックとしても事態は深刻と思うが、これまでの業績推移や財務内容によるものだろうか。

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