GMまたまたリコール241万台 変速機・エアバックの欠陥

GMは20日、米国で2004~15年型の一部車種の計241万5917台をリコール(無料の回収・修理)すると発表した。
リコールは、変速機やエアバッグ関連の欠陥など複数の理由で実施する。リコールの対象となるのは2004─15年製の多岐にわたる車種で、ビュイック・アンクレイブやシボレー・トラバース、シボレー・マリブ、GMCシエラなどが含まれる。

これでGMは2014年の世界での累計リコール台数は1500万台以上に達した。
リコール台数の拡大に伴い、GMは14年4~6月期決算で計上する費用を最大約4億ドル(約400億円)と、従来公表していた最大約2億ドルから膨らむ見通しも明らかにした。
GMは、乗用車の点火スイッチの欠陥などを長年放置、事故で計13人が亡くなっていた問題が表面化、米議会や米司法省も動いている。

だが、GM=アメリカの愛する米国民は、4月の段階ではGM車両を買い捲っている。しかも、昨年316万台を売り上げた中国でも、まったくリコール問題は影響していない。

こんな車をトヨタが日本でなぜ売らぬとTPPのアメリカ代表たちはほざいている。すべてにわたり一方的なこうしたTPPの実像に対して、土下座外交の政府は締結を模索している。
既に、輸出企業のほとんどが海外へ工場を移転させ、しかも、国内景気の回復から、そうした日系海外工場からの輸入が多くなり、大幅に貿易赤字を拡大させているのが現実となっている。
しかも、TPP締結で輸出を増やすという論拠は、2割以上円安になったにもかかわらず、日本からの海外への輸出数量がそれほど増加していないことからも締結の根拠が既に破綻していることになる。

このまま、締結すれば、売国奴の何ものでもない。今や、日本の輸出企業は、TPPより・円安より、工場進出先国の政情不安とドル相場を心配している始末だ。
政府は、日本の産業構造が既に変わってしまっているにもかかわらず、従来のままの手法でしか対応しない・できないでいる。それも遺恨を残すTPPを、アメリカ様がリードしたまま締結しようといる、とどまるところも知らぬ何事も猪突猛進型の政権となっている。
円安にもかかわらず輸出数量が伸びない中、も一度、TPP締結で、何のメリットがあるのか、また何のデミリットがあるのか、将来も含め、再確認する必要があるのではなかろうか。
人口減が進む日本にあり、世界で急増する人口増に対し、今後の日本の食糧自給率の検討も必要だと思われる。

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