2014年度の自動車需要 ▲15.6%の大幅減を予想/自動車工業会

1、 四輪車総需要の動向
2013年度(2014年3月まで)について、四輪車総需要は5,630千台・前年度比108.1%が見込まれる。内訳は、登録車が3,400千台・前年度比105.0%、軽四輪車が2,230千台・前年度比113.0%。年度前半は、経済対策や、景気の緩やかな回復による下支えがあったものの、前年度に終了した補助金効果の剥落により、前年水準を下回った。
年度後半は、景気の回復に加え、新型車投入・モデルチェンジ効果や、消費税率の引き上げを控えた駆け込み需要により、市場は前年度を大きく上回り、通年でも前年度を上回ると見込まれる。

2014年度(2014年4月~2015年3月)については、世界経済の緩やかな回復を背景とする輸出の増加や、企業収益の改善等による設備投資の増加、経済対策による公共投資が景気を下支えするものの、消費税率引き上げによる消費者マインドの低下が懸念される。
また、2013年度の後半に発生した駆込需要の反動減も予想され、四輪車総需要は4,750千台・前年度比84.4%と見込まれる。
内訳は、登録車が2,940千台・前年度比86.5%、軽四輪車が1,810千台・前年度比81.2%。

2.普通・小型四輪乗用車
2013年度の普通・小型四輪乗用車需要は2,995千台・前年度比104.4%と見込まれる。
景気の回復や新型車投入・モデルチェンジ効果、消費税率の引き上げを控えた駆け込み需要により前年度を上回ると見込まれる。
2014年度については、消費税率引き上げに伴い、2013年度の後半に発生した駆け込み需要の反動減に加えて、消費者マインドの低下により、2,563千台・前年度比 85.6%と前年度を下回るものと見込まれる。

3.軽四輪乗用車
2013年度の軽四輪乗用車需要は1,790千台・前年度比113.9%と見込まれる。
これは、景気の回復や消費税率引き上げを控えた駆け込み需要に加え、新型車投入やモデルチェンジ効果が大きかったことによる。
2014年度については、消費税率引き上げに伴い、2013年度の後半に発生した駆け込み需要の反動減に加えて、消費者マインドの低下、前年度の新型車投入・モデルチェンジ効果が徐々に減衰していくと見込まれることから、1,440千台・前年度比80.4%と前年度を下回るものと見込まれる。
以上、トラック・バスは省略

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