トヨタの販売台数 2014年 1032万台へ

トヨタは、2014年の販売台数が、世界の自動車メーカー初の1000万台を超えるという目標を明らかにした。販売台数は40万台近く上回って過去最高を更新する。
目標達成には、中国やインドなどの新興国で販売を伸ばすことができるかが課題となる。
トヨタは、2014年の世界全体の販売台数について、トヨタ本体だけで928万台、ダイハツ工業・日野自動車のグループ合計で1032万台を計画している。
来年の販売台数についても、トヨタ本体で2014年より39万台多い967万台と、過去最高を更新すると見込んでいる。
これは、景気回復しているアメリカや最大市場の中国で好調な販売が続き、来年は一段と伸びるとみている。

しかし中国では、安全機能を高めながら価格も抑えたドイツ車が販売を伸ばしているほか、市場が急拡大しているインドでも、トヨタのシェアはほかのメーカーと比べて伸び悩んでいる野が現実。
このためトヨタは、車の低価格化などを進めるため、車の設計や生産方式の抜本的な見直しに乗り出していて、来年以降、新たな方式で開発した小型車やハイブリッド車などを投入する方針。
トヨタがこうした目標を達成するには、低価格の新型車を開発し、中国やインドなどの新興国で販売を伸ばせるかが鍵となる。
2013年中国市場だけで327万台(中国市場№1)を販売したVWは、不況を自動車産業で乗り切ろうとしているメルケルと習との蜜月による政治的な支援もあり、拡大する中国の自動車市場で、さらに増進すると見られている。

GMも中国だけで317万台を販売、長く同市場でNO1を占め、2013年に9年ぶりVWに座を譲ったものの、オバマが中国の一方的な防衛識別圏の設定に対して黙認するなど、政治的に裏取引が濃く、今後もGMの中国における売上台数は伸びると思われる。また、フォードも大幅に同市場で販売強化しており、侮れない。
2014年・2015年は、2000万台超と圧倒的に世界一の自動車市場となった中国市場で、どれほど売上台数を伸ばすことができるかにかかっているといえる。

<トヨタを猛追するVWグループ>
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