ホンダ36,100台リコール/『フィットハイブリッド』制御マイコン不具合

ホンダは12月20日、『フィット ハイブリッド』の自動変速機制御コンピュータに不具合があるとして、国交省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
1、不具合の部位(部品名): 動力伝達装置(自動変速機制御コンピュータ)

2、 基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
1) 7速DCT*型自動変速機を搭載した車両において、「エンジン制御ユニット(ECU)」}プログラムが不適切なため、低車速でアクセルをオフにした際、エンジンにかかるモータの充電負荷よりエンジン出力が低いため、エンジン回転数が低下することがある。そのため、エンジンの回転が不安定になりエンストするおそれがある。(停止後の再起動及び走行は可能)
*DCT型:デュアルクラッチトランスミッション型

2) 7速DCT型自動変速機を搭載した車両において、「トランスミッションドライバユニット(TDU)」のプログラムが不適切なため、
(1) 車両起動時にギヤチェンジ用アクチュエータの出力を監視している2種類のIC間でクロック精度に差があり、起動準備が完了しているにもかかわらず未完了と誤判断することがある。そのため、メータディスプレイのトランスミッション警告灯が点滅し、「トランスミッション点検」の表示が点灯するとともに、駐車状態から起動しなくなるおそれがある。

(2) 車両起動時にプログラムが立ち上がる際、起動に必要な一部データを消去してしまうことがある。そのため、パワースイッチを押しても駐車状態から起動しなくなるおそれがある。

3) 7速DCT型自動変速機を搭載した車両において、「ハイドロスタティッククラッチアクチュエータ(HCA)」のプログラムが不適切なため、クラッチの締結力を制御するピストンの移動量を検出するセンサが移動量を誤検知することがある。そのため、HCA内部異常と判断し、メータディスプレイのトランスミッション警告灯が点滅し、「トランスミッション点検」の表示が点灯するとともに、発進や後退ができなくなるおそれがある。

3、改善措置の内容
1)全車両、エンジン制御ユニット(ECU)のプログラムを修正する。
2)全車両、トランスミッションドライバユニット(TDU)のプログラムを修正する。
3)全車両、ハイドロスタティッククラッチアクチュエータ(HCA)のプログラムを修正する。

4、不具合件数:
1)18件 、2)-① 55件 2)‐② 20件、3)269件 計362件
事故なし。
リコール対象車:「フィット ハイブレッド」
1形式、1型車、製作期間:平成25 年7 月17 日~平成25 年12 月3 日

ホンダたるものが試験走行をおろそかにしたのだろうか。

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