ベンツ 4件で延41800台リコール 火災の恐れも

メルセデス・ベンツ日本は28日、下記のとおり4件のリコールを国交省に届け出た。

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1、不具合の部位(部品名):車載式故障診断装置(燃料システム制御モジュール)

2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状態及びその原因:
車載式故障診断装置において、燃料システム制御モジュールのプログラムが不適切なため、燃料圧力等に異常が生じた場合、メーターパネル内の警告灯が点灯しない。そのため、保安基準第31条の基準に適合しない。

3、改善措置の内容:全車両、燃料システム制御モジュールのプログラムを対策プログラムに書き換える。
4、不具合件数:0/事故の有無:0
5、リコール対象車両:計60車種、計60型式
「C200」「AMGC43 4M クーペ」などなど
6、輸入期間:平成 25 年 7 月 6 日~平成 29 年 8 月 22 日
7、リコール総台数:計16,532台

<2/4>
1、不具合の部位(部品名):車体(リアランプユニット)

2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状態及びその原因:
車両の外装において、ボディ形状の設計が不適切なため、リアランプユニット端部の一部(曲率半径2.5mm未満)が露出している。そのため、保安基準第18条の基準に適合しない。

3、改善措置の内容:全車両、左右のリアランプユニット端部の露出部位を覆うプロテクタを装着する。

4、不具合件数:0/事故の有無:無
5、リコール対象車両:1車種、1型式=「V220d」
6、輸入期間:平成 27年5月23日~平成29年4月21日
7、リコール台数:1,043台

<3/4(排ガス不正プログラム?)>
1、不具合の部位(部品名):原動機(エンジンコントロールユニット)

2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状態及びその原因:
エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、NOxセンサの製造公差によりNOx貯蔵触媒コンバータのNOx還元処理が適切に行われないことがある。そのため、NOxを貯蔵できる量が減り、最悪の場合、NOxの排出量が基準値を超えるおそれがある。

3、改善措置の内容:全車両、エンジンコントロールユニットのプログラムを書き換える。
4、不具合件数:0/事故の有無:無
5、リコール対象車両:1車種、2型式=「GLK3504MATIC」
6、輸入期間:平成 24年2月22日~平成27年6月7日
7、リコール台数:1,835台

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1、不具合の部位(部品名):始動装置(始動電流リミッタ)

2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状態及びその原因:
始動装置において、使用方法に対する評価が不十分なため、エンジン、スタータの内部部品が故障により固着して、スタータモータが回転できない状態で始動操作を繰り返すとスタータの電気回路に過電流が流れ、始動電流リミッタが発熱することがある。そのため、始動電流リミッタの周辺部位が溶損、発煙し、最悪の場合、発火するおそれがある。

3、改善措置の内容:全車両、スタータ配線にフューズを追加する。

4、不具合件数:1件/事故の有無:無
5、リコール対象車両:19車種、19型式.=「B180」「CLA180」などなど
6、輸入期間:平成26年8月26日~平成29年3月8日
7、リコール総台数:計22,404台

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