VW 7年間で80万台売上台数水増し発覚か 仏VW販社で

ドイツ有力誌シュピーゲル(電子版)は6月30日、VWのフランス法人が、2010年から車の販売台数を水増ししてドイツのVWグループ本部に報告していたことが分かったと報じた。
同誌によると、問題は内部調査で判明し、これまでの水増し台数は約80万台に上る。
水増しの対象車両はVW本体の乗用車ブランドや傘下のアウディ、セアト(スペイン)、シュコダ(チェコ)など広範囲に及ぶ。
シュピーゲルは、フランス法人の水増しは年間の販売台数を良く見せるためだったとみられると伝えた。
VWは16年のグループの世界販売台数が前年比3.8%増の1039万1千台。4年連続トップだったトヨタは0.2%増の1017万5千台で、22万台の差があった。
仏VWの水増しは7年間で80万台、年平均10万台程度でVWの2016年の首位は揺るがないだろう。ただ、水増しは連結決算を損ない、過去にさかのぼって、修正する必要がある(富士フィルム同様)。また、2016年の水増し分は在庫額と販売額の差の決算修正が必要となろう。

VWは当報道をどう揉み消すのだろうか。揉み消すのは得意な会社だぁ。
今年は、VWが販売台数の4割を稼ぐ大票田の中国しだいだろう。中国では今年1月から減税縮小され、成長率が鈍化してきており、夏からは、昨年の減税打ち切りの駆け込み需要(当初打ち切りが予想されていた。その後半分に縮小された)の反動が表面化してくる。
中国の今年1~5月の乗用車販売台数は、前年比1.48%増の942.11万台、昨年同期間は7.8%であったものの年間では14.9%増と下半期に大きな伸びとなっていた。

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