中国 2月の自動車販売台数22.4%の大幅増 何か疑わしい

中国汽車工業協会(CAAM)が発表した2月の自動車販売台数は前年同月比22.4%増の190万台だった。
小型車の減税幅の縮小を受けて消費者の需要が低下すると見られていたが、それに反し大幅増となっている。
昨年12月は9.5%増、今年1月は0.2%増だった。

昨年は春節が2月7日~13日だったが、今年は1月27日から2月2日と2ヶ月に分散しており、そのために増加した可能性もある。但し、昨年は閏年で1日長かった。
ただ、中国の2月の消費者物価指数は、自動車販売台数の落ち込みも下げの要因とされていたが、異なる動きとなっている。確かに生産者物価指数は伸びていたが・・・。
また、PHVとEVのグリーンカーの販売が、1月から減税幅が20%引き下げられ、かつ、不正生産販売の取締りを強化したことから1月の販売台数は▲74.4%減の5,682台と暴落していた。しかし、2月はなんと前年同月比30%増となっている。

グリーンカーの生産販売のほとんどは、中国民族系となっており、当局が数値を作り安い環境にもある。全体としても何か作られたとしか言いようがない。
中国の発表数値は、政策当局の気持ちの数値が入り、わけがわからないときがある・・・それは独裁政権であり、目標設定されており、それに向け数値などどうにでも動かしてくる。また、調査機関がメーカーや業界と癒着して、補助金狙いで数字を適当に作ることもある(中国国家統計局で昨年約300人が処分されている)。
ただ、発表数値を疑ったりしたら、政府への批判となり、務所入りさせられ再教育を受けさせられる怖い国でもある。
販売台数の詳細は後日掲載

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