トヨタ、ダイハツ主導で東南アジア攻略へ 7人乗り1.2ℓ80万円車が攻略車か SIGRA

トヨタとダイハツは4日、アジアの新興国を対象とした小型車事業の運営体制を決めたと発表した。
来年1月をメドにダイハツを主体とする新組織「新興国小型車カンパニー(仮)」を設け、タイやインドネシアなどで販売する小型車の開発や部品調達などを集約する。
トヨタは8月に完全子会社化したダイハツと共同で新興国の開拓を急ぐ。

両社にまたがる形で新組織を設置し、ダイハツが主体となって事業を進める。対象地域はタイやインドネシアなどのアジア新興国で、中国は含まない。
担当するのは、エンジン排気量が1~1.3リットル級の小型車となる見通し。トヨタからダイハツへ社員が出向し、事業展開を加速させる。
ダイハツは、国内の競争が厳しい軽自動車の開発や生産を通じて、コスト低減の知見を蓄えてきた。一方、中大型車を主体とするトヨタは、新興国のニーズに合った製品をつくるのに苦戦している。トヨタは、ダイハツの競争力について、根底から学ぶとしている。

先立つ8月2日、トヨタとダイハツは、インドネシアで7人乗りのエコカーの1.2リットル小型ミニバン「シグラ」を発売すると発表していた。同国政府のエコカー向け優遇税制を活用し、ダイハツの最も安いモデルで1億ルピア(80万円)台と求めやすい価格に設定。初めて車を買う中間層を開拓するとしていた。

トヨタがいくら頑張ってもダイハツのノウハウなくして80万円で「シグラ」の販売はできないだろう。インドネシアやタイでは韓国ポスコが破格値で自動車用鋼板を販売しているはずだ。地元メーカー産と競わせたらさらに安くなり、品質はポスコに保証させたらよい。ポスコは世界中あちこちに工場を造り、販売先に困っている。

あわせて読みたい