韓国環境省 日産を刑事告発 排ガス不正断定 課徴金支払命令

韓国環境省は7日、同省が日産自のディーゼル車「キャッシュカイ」が排ガス規制を不正に逃れていると指摘していた問題で、輸入販売した現地法人の韓国日産と同社社長を大気環境保全法違反容疑でソウル中央地検に刑事告発した。
日産は、法令や規制を順守し、いかなる不正行為もないと反論していたが、退けられた。

同省は刑事告発とともに、韓国で販売された「キャッシュカイ」824台のリコール(回収・無償修理)と、在庫車両の販売禁止、課徴金3億4000万ウォン(約3000万円)の支払いを命じた。

日産は、不正はないとしたうえで、韓国での「キャッシュカイ」の販売について一時中止を決めた。同社は現在、同省の結論について「確認中であり、今後の対応を検討する」としているという。

同省は、独VWの排ガス不正問題を受けて、韓国内のディーゼル車20車種の検査を実施。
日産のスポーツ用多目的車(SUV)「キャッシュカイ」では、通常走行の状態で窒素酸化物(NOx)の低減装置がある一定の温度で作動しないように設定されていたなどと説明していた。これに対し、日産はエンジンを加熱から保護するための措置と反論していた。

日産は「あらゆる法令や規則を順守し、いかなる『不正かつ意図的な設定』や違法な任意操作デバイスも車両に搭載していないという立場を一貫して主張してきた」と反論している。
問題の車両についても「実走行環境でNOxを削減する技術的な改良を行う用意がある」と同省に伝えているという。
以上、

当問題は、韓国当局の基準が欧州基準に準拠しており、日産は欧州で認められ、何で韓国では刑事告発されなければならないのかと反論している。(日産は、韓国が世界の中心であると自負していることを知らなかったようだ)
上記20車種検査で、キャッシュカイだけが、エンジン吸気温度が35度になると排ガス低減装置=排ガス再循環装置(EGR)が機能しなくなるといい、残り17車種ではEGR停止が45度Cに設定してあったという。残り2車種は問題なかったとされる。多分、マツダ車かエンジン負担がかかりにくい高排気量ディーゼル乗用車の高級車だろう。
ということで35度も45度も五十歩百歩であるが、日産車が代表して告発されたようだ。

以前にも書いたが、韓国当局の思惑は、韓国の現代・起亜グループが安売りを続け、すでに日産ルノーの追い越しを視野に入れていた。しかし、日産が三菱自(約100万台)を傘下に収めれば、遠く引き離されてしまうことから、日産の信用を世界市場で剥落させ、売れなくするのが目的で、こうした姑息な手段をとったものと見られる(そこまで執拗に考えるのが韓国であり、世界中のコリアンたちを総動員してでも問題を巨大化させる国)。

また、車両の環境規制で世界一厳しいとされる欧州基準、こんな大きな抜け穴があったということには驚かされる。これではいくら環境基準を厳しくしても、ディーゼル車がガソリン車より多く販売されているフランス・パリの空もソウルの空も汚いままだろう。

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