自動車部品 世界100社 日本30社で1位、韓国は5社で・・・

韓国経済を牽引するのはサムスンとLGの電子電気製品と部材、それに自動車産業だろう。勝手の輝いた造船業は格安受注を続けた結果巨額赤字を露呈し、受注についても金融機関の監視の下にある。
そうした中、世界の自動車部品でトップに立つ企業数が韓国の場合、自動車など大手系列の5社にとどまるとしている。

ドイツの自動車部品メーカー、ボッシュは、世界100社余りの完成車メーカーにブレーキシステムなどの主要部品を供給している。売上高の77%がドイツ以外のメーカーへの納品によるもの。そうしたことからボッシュは、自動車部品業界で不動の世界1位となっている。

2014年ベースで世界トップ100に入る自動車部品メーカーを国ごとに見ると、日本が30社で1位、次いで米国(25社)、ドイツ(18社)と続く。その大半は大手完成車メーカーに属していない独立した企業となっている。
これに対し、韓国は5社にすぎず、このうち大企業系列でない企業は「ゼロ」となっている。

ほかの業界でも状況は同じだ。大企業に属していない製造企業のうち、売上高が1兆ウォン(約960億円)を超えているのは、ソウル半導体、ヒューマックスなど数えるほどしかない。大半の中小・中堅企業は垂直系列化という韓国特有の産業構造から抜け出せず、特定の大企業への納品会社にとどまっている。グローバル企業に飛躍するための研究開発(R&D)資本の蓄積や技術開発など到底できない状況。

韓国の産業研究院の調査によると、現代自動車に部品を納品する系列会社以外の企業の営業利益率は平均2.9%(14年ベース)と集計された。世界の自動車部品メーカーの平均(7.5%)の半分にも届いていない。他業種の中小企業も状況は似たり寄ったりでR&D予算を確保することが厳しい内容となっている。

中小企業の競争力低下が、韓国製造業に危機をもたらした大きな原因だと指摘されている。
以上、韓国紙参照

それでも、韓国の経済成長率は2.7%前後のプラスとなっている。経済成長をもたらす日本の内需・外需のお家芸とはいったい何であろうか。まさかアベノミクスの名の仮面を被った円安効果ではなかろうが、それもハゲタカから剥ぎ取られようとしている。

0502_08

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