不正の手口 三菱自動車「デイズ」「eKワゴン」など62万5千台燃費詐称 日産指摘

三菱自動車は20日、自社製の軽自動車の燃費を実際より良く見せるため、不正行為を行っていたと発表した。燃費データを不正に操作し、国交省に提出していた。

対象は、デイズなど4車種で計62万5000台に上り、海外に輸出している同車種にも及ぶ可能性があるという。

同社は、2000年以降に大規模なリコール(回収・無償修理)隠しが発覚しており、倒産の危機に瀕したこともあり、企業体質が厳しく問われる問題となる。

 

不正が行われたのは、三菱自が2013年6月から生産・販売している軽自動車「eKワゴン」と「eKスペース」、日産向けに生産している「デイズ」と「デイズルークス」の計4車種。

これらの車種のカタログなどに書かれた燃費は、実際よりも5~10%良くなっていた。

16年3月末時点で、三菱自は累計で15万7000台を販売したほか、日産に計46万8000台を供給した。

不正行為の発覚を受け、三菱自と日産は、これらの車種の生産・販売を中止した。今後、海外市場向けの車についても調査を行う。

以上、報道等参照

 

三菱自動車は韓国の現代自動車と付き合っており、現代自から病気を移されたか、三菱が元々の持病を現代に移し、三菱自らは再発させたかであろう。

 

三菱リコール隠し事件

2000年(平成12年)に発覚した三菱自動車工業(三菱自工)の乗用車部門およびトラック・バス部門(通称”三菱ふそう”、現在の三菱ふそうトラック・バス)による、大規模なリコール隠し事件をいう。

その後も、2004年にトラック・バス部門の更なるリコール隠しが発覚。乗用車部門も再調査され、国土交通省によると2000年時点の調査が不十分だったことが判明した。

これが決定打となって三菱自工・三菱ふそうはユーザーの信頼を失い販売台数が激減、当時筆頭株主であったダイムラー・クライスラーから資本提携を打ち切られるなどの深刻な経営不振に陥ることとなった。

当リコール隠しにより、プロペラシャフトの一部脱落、制御不能に陥ったトラックが高速道の中央分離帯を乗り越え道路外の歩行者用地下道の入口構造物に激突、運転手が死亡した事件やトレーラーから外れた車輪が母子3人を直撃死傷事件も発生していた。

これらの事件とリコール隠しに消費者が三菱社を買わなくなり、膨大なリコール費用や販売不振から経営危機に陥った。問題は、利益最優先主義に品質レベルを大幅に落とした結果、粗悪部品となり、走行中に数々の大問題を引き起こした。

日産自動車(2016年4月20日)

お詫びとお知らせ

このたびは、弊社デイズ、デイズ ルークスの販売停止につきまして、多大なるご迷惑とご心配をおかけ致しまして誠に申し訳ございません。心からお詫び申し上げます。

製造元である三菱自動車から、「届出上の問題があった」との報告を受けたことから、当分の間 当該車種の販売および試乗を中断致します。併せてホームページ上での情報提供も中止しております。
ご購入をご検討いただいているお客さまには大変ご迷惑をおかけ致しますが、ご了承いただきますよう お願い申し上げます。尚、今回の内容の詳細ならびにお客さまへのご対応につきましては、順次ご案内申し上げます。

以上、

日産のHPカタログからデイズ車が20日夜には消えていた。・・・ゴーんさんさすが早い。
今後、所有者に対して、これまでの燃費差額相当分と将来の燃費差額分とを金銭で支払うことになる。それより、信用失墜の代償は限りなくでかく、前回全面的に支援した三菱財閥グループも成り行きしだいでは支援しない可能性もある。金融・不動産・食品のグループを除けば、商事・重工・電機も三菱グループは厳しい状況にある。

(三菱自動車は3月、中国でのCMに韓国女優を起用しようとしたところ、反日女優(ソン・ヘギョ)であったことから、戦犯企業の三菱からだとして断られている。韓国紙に先日大きく掲載される始末。その昔、現代自動車を育てた三菱自動車であったが・・・、今でも現代車のエンジンはGDIエンジンを搭載している。中国の民族系メーカーも品質向上のためGDIエンジンを購入搭載させている)
(2015年11月には、開発遅れで担当部長2人を首にしたと報道されていた。・・・よううやるわと思った。)
(間違いなく儲かるエンジンだけ売っていたら、今回のようなことは起こらなかっただろうに・・・)

<日産が指摘・不正発覚・不正の手口>
不正の手口は「走行抵抗値」と呼ばれる燃費を算出するための基礎データの改ざんだった。
走行抵抗値とは、タイヤの路面抵抗や空気抵抗などを数値化したもの。カタログに載せる燃費性能は、国交省の審査で決まるが、その基になる走行抵抗値はメーカーの届け出数値が採用される。
国は、国の施設で行う走行試験データに、メーカーから提出された走行抵抗値を掛け合わせるなどして燃費を算出する。三菱は、メーカーの言い値が採用されるこの仕組みを悪用した。
走行抵抗値は通常、自社の複数回の走行実験の中央値を採用するが、燃費を良く見せられるようデータを改ざんしていた。
この結果、カタログの燃費性能は実際より5~10%高まったという。

不正発覚の端緒は、軽自動車開発などで三菱と提携する日産だった。
次期車種は、日産が主導で開発することが決まっており、開発の参考にと三菱から提供を受けた車の燃費性能を計測し、カタログ上の性能に達しないことが分かったという。

近年の軽自動車は、維持費の安さのほか、燃費性能が魅力で自動車各社は激しい開発競争をしている。
今回の不正の背景にも「良い燃費に見せようという意図があったのは確か」(相川哲郎社長)だ。三菱は記者会見で「焦りでやったものではない」と弁明したが、同社の軽自動車の燃費性能は競合他社よりやや見劣りするだけに「現場の焦りがあったのでは」(他社)との指摘もある。

追、
<JC08モードのいい加減さ>宣伝文句の数値で、実走では桁はずれた違い
JC08モードも以前より厳しくなったとはいえ、日本特有の審査基準のまったくデタラメないい加減なもの。
韓国では、現実にもっと近い走行テスト値を掲載するようになっている。新型プリウスは、韓国では、街中での燃費は1リットル当たり22.6キロ(15インチタイヤ)、高速走行時は同21.0キロ、 平均は同21.9キロとなっている。・・・これが現実の数値だ。
現代自動車が1月に発売した「アイオニック」(IONIQ)は、平均での燃費が同22.4キロでプリウスより優れているが、トヨタ側は街中での燃費ではプリウスが上としているという。
以上、韓国紙参照
因みに、新型プリウス「E」クラスの日本でのJC08モードは40.8キロメートルにもなっている。この落差はなんなのだぁ。国交省+メーカーと消費者を馬鹿にした落差指数だろう。

 

室内走行数値
要素
JC08モード
10・15モード
平均速度
24.4km/h
22.7km/h
最高速度
81.6km/h
70km/h
所要時間
1204
660
走行距離
8.172km
4.165km
エンジン
コールド状態から
規定なし
ローラー上を8キロちょっと回転させて調べている

ダイナモメーターによるJC08モード・走行距離

路面の代わりにダイナモメーターを連結したローラーに駆動輸を載せて実車走行試験を行う装置のこと。

ローラーと駆動力の吸収、計測装置、走行抵抗(転がり、勾配、空気)調節装置、加速抵抗(フライホイール)調節装置、降坂の逆駆動装置、車速比例の送風装置などからなっている。

 

常設の実際の道路のような走行テスト場を設け、テストした数値を掲載させるべきだろう。市街地コース・郊外コース・高速コースの3コースを設け、各30分間走らせるべきだ。

日本車も海外販売分は当該国の基準で当局に提出し、認可を受け掲載している。

自主申告制にさせることから、今回の三菱のような問題が浮上してくる。また、あまりにも消費者を馬鹿にした業界と国交省が結託し続けたJC08モードの数値である。

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