トヨタ 次世代蓄電池開発 従来型の3~10倍のパワー発現 EV向け市場ランキング

トヨタと東工大などの研究グループは、従来の3倍以上のパワーがあり、大幅に小型化できるリチウムイオン電池の開発に成功したという研究成果を英科学誌「ネイチャー・エナジー」に発表した。
<電極間の電解質に特殊セラミック粉末使用>
電解質にセラミックの固体を使う電池は「全固体セラミック電池」と呼ばれる。液体を使う従来のリチウムイオン電池と違って液漏れがなく、パッケージをコンパクトにできるが、十分な電流を流せるセラミックが見つかっていなかった。
研究チームは、シリコンとリチウム、リン、硫黄、塩素の配分を工夫し、電流が常温で3倍、100度で10倍になるセラミックを開発し、電解質に採用した。理論上は、充電時間も短縮できるという。
論文で公表した電池は、厚さ1mm以下で、実用化するには、何層も重ねて十分な容量を持たせる必要がある。
以上、

<自動車用蓄電池市場ランキング>

※スマホ横持推奨

EV蓄電池市場
メーカー
生産量 kW時
シェア
備考
AESC(日産+NEC)
1,539,000
23.5
日産・ルノー向け
韓国LG化学
1,118,000
16.6
韓国産・欧米各社向け
中国BYD
1,021,000
15.1
中国産車向け
パナソニック
924,000
13.7
テスラ向け
韓国サムスンSD
846,000
12.5
中国産・欧米各社向け
小計
5,448,000
81.4
 
その他
53,810
18.6
 
合計
6,500,000
100.0
 
・日本の市場調査会社B3のデータとなっているが会社が判然としない。参考まで
となっている。
パナソニックは数千個の電池を連結した円筒形リチウム蓄電池
LG・サムスンはアルミニウムパウチに電池素材を注入したパウチ型(ポリマー)リチウム蓄電池
以上、
EV車は1回充電でどこまで距離を伸ばせるかが鍵となっている。テスラを除き300キロ未満であり、テスラを除き実走では片道100キロ先までも用事を足せないのが現実、最低でも300キロは欲しいもの。
テスラ3は走行距離345キロで低価格(3.5万ドル)を実現したもの、3月31日発表し、4月2日までに27万6千台の受注を獲得している。
韓国勢が、パウチ型(ポリマー)蓄電池がいくら優秀だといつものように強調したところで、1回充電の走行距離300キロを実現できなければ、実需は極端に限られる。しかし、釣られて採用する欧米メーカーは多く、2016年のシェアは日本は韓国に逆転されるといわれている。
トヨタは、リチウム蓄電池の採用・開発の本格化が遅れており、心配されていたが、EVだけでも50キロ走る新型プリウスPHVを今秋にも販売見込みとされ、注目されている。
EVは、日常、車に乗る人たちにとって、毎日充電する必要があり、充電ポストが拡充されたところで充電時間もかかり、メイン車というよりセカンドカーや近距離通勤車、チョイ乗り領域の車両、もしくは遠出しない高齢者用となっている。
ところが、300キロ、500キロと1充電航続距離が伸び、低価格販売を実現できれば、急速に普及することになる。
当然、そのタイミングは、まずは高速などでの自動走行運転車の認可時になると見られる。
今回のトヨタと東工大が開発した燃料電池、学術誌に発表しただけに韓国勢電池メーカーにくれぐれも真似られないようにしてもらいたいものだ。
共に税金が投入されている東工大とJSTは、最初にサムスンに技術供与した売国奴の実績があり特に要注意だ。

※スマホ横持推奨

現行EV1回充電走行距離/km
 
1充電走行
 
テスラ モデルS
426
最大
テスラ モデル3
345
販売予定車
日産リーフ
280
最大、JC08モード
BMW i3
161
最大
起亜 ソウルEV
150
 
FW eゴルフ
145
最大
シボレースパークEV
132
 
フォードフォーカスE
122
 
三菱 iMiEV
100
 
・JC08モードの実走は6~7掛水準。・変わっている可能性あり

 

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