トヨタ 「カローラ」「カムリ」など世界で約650万台の大量リコール/ 国内ではヴィッツなど60万台リコール、別途クラウン14万台も

トヨタ自動車は21日、パワーウインドーのスイッチに不具合があるとして全世界で「カローラ」「カムリ」など約650万台をリコールすると発表した。
国内では「ヴィッツ」など約60万台のリコールを国土交通省に届け出た。
運転席ドア部のパワーウィンドーのスイッチの潤滑用グリースの充填圧力が不安定なため、スイッチおよび周辺から発火の恐れがあるという。
また、国内では「クラウン」のボンネット固定部の車体強度が不足しているため、走行中にボンネットが開くおそれがあるとして約14万台をリコールした。

安全のトヨタがこれでは・・・、基本部分の問題だぁ。・・・嘆かれる。

<国内リコール分>
<パワーウインド>
1、不具合の部位(部品名): 電気装置(パワーウィンドウスイッチ)

2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
運転席ドア部のパワーウィンドウスイッチにおいて、スイッチ潤滑用グリースの塗布方法が不適切なため、グリース量が不足しているものがある。そのため、端子摺動部から出る摩耗粉と水分等の浸入により短絡回路が形成され、端子が発熱して当該スイッチおよび周辺の樹脂部品が焼損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

3、改善措置の内容 全車両、当該スイッチの端子間抵抗の導通を点検し、異常のみられるものは対策品と交換し、正常なものについては接点部に耐熱性グリースを適量塗布する。
また、上記の点検により、耐熱性グリースを塗布したものについて、その後、作動不良が発生した場合は、パワーウィンドウスイッチを交換する。

4、不具合件数 46件 事故の有無 ドアトリム一部焼損 2件

5、対象車両:ヴィッツ、ラクティス、ベルタ、オーリス、カローラルミオン、イストの6車種
6、対象台数:計600,965台
7、製造期間:平成17年1月18日~平成22年6月30日

<クラウンのボンネット>
1、不具合の部位(部品名) :車体(ボンネット固定部)

2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
ボンネット固定部の車体強度が不足しているため、ボンネット主ロックが解除された状態で高速走行すると、風圧等により副ロック装置取付部が変形することがある。そのため、副ロックの噛み合いが外れて走行中にボンネットが開くおそれがある。

3、改善措置の内容:
全車両、当該部位に補強板を取り付ける。なお、補強板の取り付けによる部品同士の干渉を防止するため、副ロック装置を寸法調整品と交換する。

4、不具合件数 2件 事故の有無 無し
5、対象車両:クラウン1車種
6、対象台数:計140,542台
7、製造期間:平成24年11月28日~平成27年 9月22日

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