スズキ勝利 VWとの資本提携解消を国際裁判所が認める
VWは資本業務提携しながらスズキに対して、環境の核心技術など提供せず、スズキが、VWとの資本業務提携は意味がないとして提携を解消すべく、株の買戻しを打診したが、VWはスズキのインド市場欲しさに資本業務提携を解消せず、スズキが2011年11月に国際仲裁裁判所に仲裁を申し立てていた。
スズキは30日、独フォルクスワーゲン(VWとの資本提携の解消を求めていた問題で、国際商業会議所国際仲裁裁判所がスズキ側の提携解消要求を認める判断を下したと発表した。
これにより、スズキはVWが保有する19.9%分の自社株すべてを市場価格で買い戻す。スズキは、29日に仲裁判断を受領した。
同裁判所は、VWに対し、保有するスズキ株をスズキか、同社が指定する第三者に売却するよう命じた。
ただ、VWが主張したスズキ側の契約違反の一部も認め、契約違反に基づく損害の有無や損害額を継続して審議する方針という。
スズキはすでにVWからの株式買い戻しに備えて必要な資金を準備。昨年12月9日には時間外取引を通じて取得の手続きを進める計画を発表している。
同社は買い戻し額をまだ公表していないが、28日の終値に基づく試算では、約4600億円になる見込み。
30日に都内で会見を開いたスズキの鈴木修会長は、仲裁判断の結論に「満足している。最大の目的を達成できた。さらなる発展に向けて努力したい」と述べた。
今後、他の自動車メーカーとの提携を模索するかどうかについては「これから考える」とした上で、社内でハイブリッド車の開発などを進めていることなどを挙げ、「自立して生きていくことを前提に考えていきたい」と語っている。
以上、報道
ドイツ人はセコイ。
VWは、中国では2014年368万台を販売したが、尖閣問題で日本勢が中国市場で失墜したことにより、ドイツのメルケル首相が習近平国家主席ににじり寄り支援したことにより、中国市場で№1のシェアを獲得している。
しかし、中国景気の低迷で、昨今、急激に売れなくなり、中国では在庫増により生産調整に入っている。
中国市場における独系車販売推移
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2015年/万台
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/万台
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販売台数
|
前年比
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7月
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24.57
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-20.6
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6月
|
28.56
|
-11.5
|
5月
|
30.76
|
-9.9
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1~7月
|
223.35
|
-5.6
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5~7月
|
83.89
|
-13.9
|
2014年
|
||
7月
|
30.94
|
16.9
|
6月
|
32.28
|
11.4
|
5月
|
34.14
|
26.5
|
1~7月
|
236.68
|
21.9
|
5~7月
|
97.36
|
18.1
|
2013年
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7月
|
26.46
|
15.7
|
6月
|
28.97
|
17.2
|
5月
|
26.98
|
10.1
|
5~7月
|
82.41
|
|
独系勢
|
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2014年
|
394.09
|
16.9
|
VW
|
368.00
|
12.5
|
シェア
|
93.4
|
|
中国市場
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総販売台数
|
前年比
|
|
2014年
|
2,349.19
|
6.9
|
2013年
|
2,198.41
|
13.9
|
2014年 アメリカ市場におけるVW
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|
販売台数
|
シェア
|
前年比
|
トヨタ
|
2,236,042
|
14.40%
|
6.2%
|
VW
|
407,704
|
2.60%
|
-10.0%
|
総販売台数
|
16,522,000
|
|
5.9%
|