VW 18年までに110～150万円SUV車中国販売へ

ドイツと中国は仲良しこよし、中国政府から低収入層へも自動車を普及させるため低価格車の販売を依頼されているVWなど大手、特にVWは１８年までに中国で約１１０万円(8000ユーロ／138円)～約１５０万円のSUV車両の販売を計画しているという。

２８日付の独ビルト紙によると、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）のウインターコルン最高経営責任者（ＣＥＯ）は、ファミリー向けの低価格自動車を２０１８年に中国で発売する計画を明らかにした。
同ＣＥＯは同紙とのインタビューで、スポーツ多目的車（ＳＵＶ）やハッチバックタイプの低価格車を発売する計画を明らかにした。
中国で現地生産するタイプは８０００ユーロ（８９３２ドル）から１万１０００ユーロの価格になるとし、他の市場でも可能性があるかをみると述べた。
ＶＷにとって低価格車は、東南アジアを中心に今後の戦略で重要とみられている。
以上、
VWは大規模工場を中国で建設中であり、３６５万台売り上げた昨年のように今後は大きく市場は伸びないことを前提に、低価格戦略車を打ち出すことで、中国でさらにシェアを伸ばし販売増をはかるものと見られる。
２０１８年までには現代自動車も中国で６０万台生産増(30万台2ヶ所)をはかるため工場建設に入っている。
価格の安い中国国産車勢も日進月歩しており、２０１８年頃には性能的にも今よりましな自動車が生産されているはず(エンジンを三菱が提供している中国国産勢もいる)。すでに今年は販売シェアを拡大させている。

＜中国の自動車市場＞
昨年の中国勢の乗用車販売シェアは38.4%だったことから、今年は伸ばしている。
中国の5月の乗用車販売台数は、前年同月比1.2%増の160.93万台、1～5月では6.4%増の858.32万台となっている(14年は9.9%増、13年は15.7%増)。
そうした中、中国勢が売上台数を伸ばし、VWは苦戦している。こうした状況下、VWは首を絞めることにもなる低価格車投入で守勢に回る可能性もある。奢れる者は久しからず。
※スマホ横持推奨