マツダ/スカイアクティブ&魂動デザインで業績急回復 円安効果も

マツダの快進撃がとまらない。マツダは、スカイアクティブ&魂動デザインに+省エネディーゼルを搭載したデミオも販売、デミオは「2014-15 日本カー・オブ・ザ・イヤー」と「グッドデザイン金賞」も受賞した。また、アメリカでは、消費者情報誌『コンシューマー・リポート』が10月27日発表した「2014年の自動車ブランド別信頼度ランキング」では、全28ブランド中、3位に昨年5位の『マツダ 』がランクインした。首位に輝いたのはトヨタの高級車ブランド『レクサス』で2年連続トップ。さらに『トヨタ』ブランドが2年連続2位に。また、4位には『ホンダ』が入り、上位勢は日本勢が独占する結果となっている。
こうしたアメリカでの評価アップにより、アメリカでは更なる販売増が見込まれる。富士重工のスバルが、アメリカではいまだ大幅販売増となっているが、こうした信頼ランキングなどにより、大きく注目され、売れ続けている。
国内の販売台数は増税の影響もあり、やっと軌道に乗り出した。1~10月までの販売台数は前年同期間比▲1.8%減の189,694台、しかし、10月単月は前年同月比7.9%増となっている。特に軽含む乗用車は同比10.0%増の15,376台となり、日本メーカー各社平均の2.1%増を大きく上回っている。中でもデミオ効果から小型車が103.7%増と大幅増を果たしている。
新型『マツダ デミオ』は10月26日時点で累計受注台数が19,233台となっている。エンジン別の受注台数構成比は、ガソリン車が37%、ディーゼル車が63%となっている。
アメリカでは1~10月累計で、8.1%増の259,751台。
中国でも1~10月累計で、18.7%増の169,179台販売している。
中間決算数値では為替安も大きく売上高や利益を底上げしているが、現在の円安は10月末の日銀+年金のWインパクトにより、一気に8円前後値下がりし、対ドルは115円前後で推移している。
そのため、下半期は、販売台数増のよる売上増に加え、想定以上の円安効果による売上増と利益増が大きく見込まれる。

マツダの通期売上台数計画
 
/千台
前期比
日本
225
-7.6
北米
440
12.7
欧州
230
11.3
中国
225
14.5
その他
300
2.2
合計
1,420
6.7

マツダの想定レート:
下半期は対ドル100円、1ユーロ135円(11月7日現在、ドル114.35円、ユーロ142.70円)(マツダは、他社より輸出比率が大きい)(下半期このままのレートで推移すれば、膨大な利益が生じる)

連結/百万円
売上高 
営業利益
経常利益
当期利益
14年3月期Q2
1,254,317
73,962
36,295
24,986
15年3月期Q2
1,453,865
103,976
107,074
93,310
15年Q2/14年Q2比
115.9%
140.6%
295.0%
373.4%
15年3月期予想
2,930,000
210,000
210,000
160,000
15期予想/14期比
108.8%
115.3%
149.3%
117.9%
14年3月期
2,692,238
182,121
140,651
135,699
13年3月期
2,205,270
53,936
33,087
34,304
12年3月期
2,033,058
-38,718
-36,817
-107,733

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