トヨタ/好調な第2四半期 決算上方修正で純益2兆円へ
トヨタ自動車が5日発表した2014年4~9月期の連結決算(米国会計基準)は、営業利益が前年同期比8%増の1兆3519億円だった。
4~9月期としては2007年以来7年ぶりに最高益を更新した。
米国を中心に海外で自動車販売が伸びた。円安が進んだことも利益を押し上げる要因となった。通期の営業利益予想に対する進捗率は54%だった。
売上高は3%増の12兆9455億円。純利益は13%増の1兆1268億円と、2年連続で4~9月期の最高を記録した。消費増税の影響で苦戦する国内販売を、好調な海外が吸収した。ここにきて、中国でも増勢基調にある。
15年3月期の連結業績予想は上方修正。売上高は前期比3%増の26兆5000億円を見込む。従来予想は横ばいの25兆7000億円だった。営業利益は9%増の2兆5000億円、純利益は10%増の2兆円と、従来予想(営業利益は0.3%増の2兆3000億円、純利益は2%減の1兆7800億円)から、それぞれ上方修正した。
純利益は8月時点の減益見通しから一転、2年連続で過去最高益を更新する見通し。年間配当は引き続き未定(前期実績は165円)とした。
トヨタは、国産比率が日産やホンダに比べ高く、その分円安メリットを受けることになる。日産もホンダも下方修正している。売れる車造りができていない。日産が大幅に業績を落としたら、株主が黙ってはおらず、これまで多くの最高幹部クラスを実質首にしたゴーンさんの更迭問題が浮上してくる。ホンダは、軽で満足するようなサラリーマン体質が染み付き過ぎた経営者陣ではどうにもならない。
米基準・連結/百万円
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売上高
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営業利益
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税前利益
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株主利益
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14年3月期Q2
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12,537,485
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1,255,475
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1,343,525
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1,000,623
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15年3月期Q2
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12,945,597
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1,351,946
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1,509,174
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1,126,836
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15年Q2/14年Q2比
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103.3%
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107.7%
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112.3%
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112.6%
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15年3月期予想
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26,500,000
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2,500,000
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2,700,000
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2,000,000
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15期予想/14期比
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103.1%
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109.1%
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110.6%
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109.7%
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14年3月期
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25,691,911
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2,292,112
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2,441,080
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1,823,119
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13年3月期
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22,064,192
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1,320,888
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1,403,649
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962,163
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12年3月期
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18,583,653
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355,627
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432,873
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283,559
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