トヨタとホンダ 自動運転支援システムをITS世界会議で公開へ 高速道等対応

トヨタは4日、米国の高速道路での利用を想定し、時速110キロまでの対応ができる車載用イメージングレーザーレーダーを利用した自動運転支援システムを発表した。
7日から米ミシガン州デトロイトで開かれる高度道路交通システム(ITS)世界会議で一般に公開する。
このオートメイテッド・ハイウェイ・ドライビング・アシスト(AHDA)システムは、レーダーで、ダイナミック・レーダー・クルーズ・コントロール(DRCC)とレーン・トレース・コントロール(LTC)、ヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)により構成され、前方を走る車を検知、車間距離や速度を自動的に調整したり、白線に沿って自動的にハ
ンドルを切ったりする。また、自動運転から手動運転に切り替わる前に運転者に警告を発し、安全でスムーズに動作ができるようになっている。

トヨタの運転支援システムは、これまで時速60キロ程度の速度までの対応で、高速道路などでは利用が難しかった。
数年中に米国で市販車に搭載することを計画している。

一方、ホンダもITS世界会議で、最新の自動運転技術を紹介する。高速道路での合流や車線変更を自動的に行うシステムや、前方に障害物があった場合、先行車から警告を受けて自動的に車線変更を行う装置なども発表する。
デモンストレーションでは、クルマと歩行者・自転車(V2P/B)、クルマと二輪車(V2M)の通信技術を含む最新のV2X技術を紹介する。
その中には、Honda初の技術として、運転中に運転継続が何らかの理由で困難になったドライバーのクルマを、別のクルマが無線でけん引していく「バーチャルけん引」も紹介する。
自動車の運転支援システム開発では、障害物を感知して作動する自動ブレーキなどの装備が既に広がっている。

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