マツダ 新型1.5LクリーンDエンジン開発 新型デミオに搭載へ ℓ当たり27キロ超目指す

0611_03マツダは、新世代技術「スカイアクティブ テクノロジー」を採用した、1.5Lクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を新開発し、今夏以降フルモデルチェンジする新型「デミオ」に搭載すると発表した。
「SKYACTIV-D 1.5」は既に「マツダ CX-5」などに搭載されている新世代クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」と同様に、低圧縮比を採用しながら「理想の燃焼」を追求している。
その結果、高価なNOx後処理装置無しで高い環境性能を実現しながら、2.5Lガソリンエンジン並みのトルクフルな走り、かつ、高回転までリニアに加速する優れた動力性能を実現している。
「SKYACTIV-D 2.2」で実現した数々の革新的技術を踏襲し、燃焼における「均質リーン化領域のさらなる拡大」、エンジン小型化による冷却損失増大を抑制するための「断熱」技術、さらなる「機械抵抗低減」などの燃費改善技術を追加採用するなど、コンパクトカーに最適なパワートレインとして進化させている。

新型「マツダ デミオ」に搭載する「SKYACTIV-D 1.5」は、ポスト新長期規制をクリアするディーゼル・コンパクトカーとして日本市場に導入されるクリーンディーゼルエンジンとなっている。
アイドリングストップ技術「i-stop」、減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」(アイ・イーループ)と高効率トランスミッション「SKYACTIV-DRIVE」や「SKYACTIV-MT」と組み合わせることにより、走る歓びの実現とともにハイブリッド車、軽自動車を除く、内燃機関搭載車として最高のモード燃費と大幅な実用燃費の改善を図り、走る歓びと優れた環境、安全性能をお届けするという「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」の実現を目指しているとしている。
■『SKYACTIV-D 1.5』の主要諸元(社内測定値)
直列4気筒1.5L直噴ディーゼルエンジン
排気量       :1.497L
ボア x ストローク:76.0mm x 82.5mm
圧縮比       :14.8
最高出力(ネット) :77kW〈105PS〉/4,000rpm
最大トルク(ネット):250N・m〈25.5kgf・m〉/1,500-2,500rpm

マツダは、「SKYACTIV-D 1.5」を搭載するデミオにおいて、燃費効率が、軽自動車以外のガソリン車やディーゼル車の中で最も良いトヨタの小型車「パッソ」(ガソリン1リットル当たり最高27.6キロ)を上回ることを目指している。

マツダは金がないだけに知恵を絞る、技術陣にはロータリーエンジン開発魂は生きているようだ。
ガソリンを消費しない低燃費のロータリーエンジンは開発できないのだろうか。

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