トヨタ/省エネの新エンジン開発10%超向上 「パッソ」「ヴィッツ」から投入へ HV40キロ時代へ

トヨタは10日、燃費を従来より10%以上高めた新しいガソリンエンジンを開発したと発表した。2015年までにディーゼルやターボ、ハイブリッド車(HV)用も含め14機種を導入する。
月内にも発売する小型車「パッソ」や「ヴィッツ」から順次搭載する。15年末までにトヨタ車全体の3割が新エンジンに置き換わる見通しという。
同社は、20年の世界販売の3割をHVが占めると予測、残り7割の従来型エンジン車での競争力強化が課題としていた。新エンジンはHVの燃費向上にもつながるとしている。
新エンジンは、燃焼室(シリンダー)に取り込む空気の量と流れを微妙にコントロールすることで、燃費悪化の原因となるノッキング(異常燃焼)を防ぐよう改良した。
HV専用エンジンで培った技術も応用し、燃焼時に生じるエネルギーのロスを減らした。
燃料を燃やす効率は、排気量1.3リットルタイプで最大38%、同1リットルタイプで最大37%と、従来より2〜3ポイント向上した。
信号待ちなどで自動停止するアイドリングストップ機能などと合わせることで、ガソリン車の燃費は排気量1.3リットルで従来比15%、同1リットルで同30%改善するという。
トヨタのHVの燃費は、世界最高の1リットル当たり37キロを誇る。ガソリンエンジン技術の向上はHVの燃費向上にもつながることから、40キロ台の燃費について同社は「ターゲットに置けるようになった」としている。
 以上、毎日新聞等参照

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