大同工業/小型電気自動車(EV)「フォム コンセプト ワン」発表 FOMM
東証一部でチェーン大手の大同工業は19日、水害など災害時に水面移動もできる4人乗りの小型電気自動車(EV)「FOMM(フォム) conceptコンセプト one(ワン)」を共同して開発したと発表した。
大同工業では「4人乗りEVでは世界最小クラス」と説明しており、3月に開催されるバンコク・モーターショーに出展するという。
自動車市場の拡大が見込まれる東南アジアを中心に2015年10月の販売開始を目指す。価格は未定(東南アジアは雨期があり水害発生度が常に高い)。国内販売も未定。
EVの大きさは、ペダルをなくし、足を使わずに手のみで運転できる。3時間程度の充電で最大約100キロの走行が可能という。
「フォム コンセプト ワン」は、高効率インホイールモーター搭載、モーターを車輪の中に配置しているため、水面に浮き、水の中でも駆動を可能としている。
「FOMM(フォム) コンセプト one(ワン)」は、次世代型モビリティの製造に関する技術やノウハウを有するベンチャー企業の(株)FOMM(本社:神奈川県川崎市、代表:鶴巻日出夫)と、同社に出資参画した大同工業および日本特殊陶業(株)とともに進められ、大同工業は、車両構造設計および電装開発を担当する技術者を派遣し、また車両骨格の開発納入を行うなど開発全般に携わっている。
<諸元>
「FOMM(フォム) コンセプト one(ワン)」は、全長×全幅×全高:2495×1295×1550(mm)、空車重量:460kg、 乗車定員:4名、 最高出力:5kW×2 最大トルク:280N・m×2(FFインホイールモーター)
水面に浮き、水中移動可能。
Liイオンバッテリーを脱着可能なカセット式に搭載。家庭用電源で充電可。
最大6個のカセットを搭載可能で、その時の航続距離は約100km。(市街地走行モード)
両側スライドドアを採用。
蓄熱式簡易クーラーを搭載し、東南アジアの気候に対応。航続距離を犠牲にしない近距離移動に合った簡易クーラーとしている。
(現在、超小型モビリティが各社で開発され、実証実験に入っているが、基本ベースはドアはなく、クーラーもない。実用者にするためには、最低限、今回のような蓄熱式簡易クーラーや暖房のための設備が必要だろう。)
商号
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大同工業株式会社 DAIDO KOGYO CO., LTD. 東証一部上場
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代表者
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代表取締役社長 新家 康三
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創業
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昭和8年5月25日
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事業内容
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二輪車及び四輪車部品、産業機械部品等の製造・販売
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資本金
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27億26百万円(平成25年3月31日現在)
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売上高
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連結 378億51百万円
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経常利益
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連結 9億92百万円
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純利益
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連結 6億95百万円
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従業員数
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連結 2,424名(平成25年3月31日現在)
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関係会社
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国内子会社8社(内、連結3社)
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海外連結子会社14社(8ケ国)
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その他
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同社は、自転車の宮田工業・新家工業・丸石自転車の3社が出資してチェーン製造会社として設立された経緯がある
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