11月のドイツ車の販売状況

ドイツ車(主にベンツ・BMW・VW)の11月は、国内販売台数が欧州経済の低迷を受け販売台数は、前年同月比▲2%減の254,700台、2013年の通期予想でも▲4.9%減の293万台と減少が見込まれている。来年は300万台と微増が予想されている。

一方、本年の国内生産は、5年連続の上昇、来年も10%増の550万台が予想されている。
なお、ドイツ勢の海外生産は、2009年の480万台から、来年は920万台にほぼ倍増すると見られている。
ダイムラー車の場合、中国での1~10月までの販売台数は、前年同期間比8%増の173,254となっている(因みに日本での同期間のベンツの販売台数は、前年比30.6%増の43,101台)(中国でのドイツ車の利益率はスッ飛び高)。

ドイツ国内で生産された車が、欧州経済の低調で売れず、中国へ大量に流れ、大幅値引きして販売されていると報道されていた。しかし、そもそも、BMWのSUV車X-5が米国販売価格の3倍高で中国では販売(WSJ報道)されているとおり、大幅値引きしても大儲けしているドイツ高級車メーカーとなっている。
海外展開も当然、大市場である中国をターゲットに海外生産も強化してくるものと予想される。(ドイツ経済は、ドイツ高級車の中国でのボッタクリにより、現在成立しているようだ。中国製太陽光発電装置のEUでのダンピング問題では、制裁課税をフランスが主張したが、ドイツが猛反対し、注意処分で終わらせ、中国に大きな恩を売っていた)

中国市場の来年の乗用車販売台数は、1,710万台(2009年の倍増)とさらに上昇が予想されている。

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