トヨタ/燃費世界一奪還 アクアを半年でモデルチェンジ37.0キロ PHV除く

トヨタは26日、HV車のアクアを一部改良し、12月2日発売すると正式に発表した。ガソリン1リットル当たりの燃費性能は37.0キロ。これは、ホンダが9月発売開始した新型「フィットHV」を0.6キロ上回り、プラグインハイブリッド車(PHV)を除く低燃費「世界一」の座をわずかな期間で奪い返した。
アクアは、5月に一部改良しており、半年での再改良は異例。トヨタが燃費にこだわっている証となっている。10月の新車販売は、フィットがアクアを抜いて首位だったため、トヨタはアクアの燃費向上で巻き返しを図る。
エンジン部品の摩擦低減や、充電完了時のエンジン停止を早めるなど、燃費を現行の35.4キロから1.6キロ伸ばした。
12月2日からのモデルチェンジ「アクア」の車体は、女性に人気の紫色を加え、全10色。走行性を高めたスポーツ仕様車「ジーズ」も追加した。価格は170万円からで、各グレードとも1万円値上げした。月間15400台の販売を計画している。
ホンダの新型フィットHVの燃費は36.4キロ。トヨタは初代プリウスを発売以来、初めてHVの燃費競争でトップを奪われていた。
以上。
フィットHVの人気が本物かどうかは、12月にならなければわからない。フィットはHV車を販売するため、5月くらいから乗り換え需要を自粛した動きをとっており、その反動で10月の販売首位となった。11月もその勢いは続くと思われるが、12月には本物需要となる。

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