中国 比亜迪(BYD)/業績回復  侮れない存在

1030_02中国の自動車メーカー、比亜迪(BYD、広東省深圳市)の7~9月期決算は、純利益が前年比727.5%増の3,820万元(6億15百万円/16.11円)だった。
(前期は、景気減速に伴う乗用車や電池の需要鈍化で、利益が前々期より▲98%減少して、経営危機とも報道されていた)
また、2013年通期について、自動車販売が引き続き回復し、太陽光事業が好調なことから、純利益が570~619%増加し、5億4,510万元(81億81百万円)~5億8,510万元(94億25百万円)の間になるとの見通し。
同社の業績は、ガソリン車の販売好調で回復とともに、太陽電池事業も好調となっている。売上高の半分はガソリン車販売が占める。同社は、電気自動車も生産している。
同社には、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が出資している。

同社の技術は侮れず、リチウムイオン電池の製造では世界第3位、携帯電話用では世界第1位のメーカーでもある。
自動車でも2008年12月に世界初の量産型プラグインハイブリッドカーも発売、電気自動車も製造している。
同社は、自動車製造のほか、電池事業、太陽光発電セル事業などいろいろな事業を行っており、太陽光発電事業が大きく足を引っ張っていた。
中国の場合、景気に大きく左右される自動車メーカーは中国メーカーであり、中国の富裕層は外車に乗っている。そうしたことから、昨年は中国経済の景気後退から中国の自動車産業は打撃を受けていた。(こうした中でもドイツ勢は大幅に伸ばしていた>

BYD-F3型車は中国でもっとも売れている車のひとつ。

あわせて読みたい