ホンダのバモスから出火全焼 リコール対象車 改修は早めに

6月4日午後、阿蘇市一の宮町で軽乗用車が全焼した火事で、燃えた車はホンダがリコールを届け出ていた車だった。
4日午後1時5分ごろ、阿蘇市一の宮町手野にある水汲み場「手野の名水」の駐車場で、南小国町の女性の軽乗用車から、火が出て、車がほぼ全焼した。
女性にケガはなかった。燃えたのは、ホンダが製造した軽乗用車の「バモス」、長時間のアイドリングなどでエンジンのオイル漏れを防ぐゴムが劣化し、オイルがにじみ出て火が出る恐れがあるとして、今年4月に国土交通省にリコールを届け出ていた。

ホンダは、全国でこの車種の出火が10件報告されたことから、今年4月4日に約14万台に対し、リコールの届け出を国交省に提出、所有者にも個別に通知していたという。

女性は水を汲みにいってエンジンをかけたまま数分間アイドリング状態にしていたといい、突然ボッという音がして車の下から煙が出たと話しているという。

リコールは、車の安全上問題があることから、行われるものであり、対象車両の所有者は速やかに指示された改修を行うべきである。

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<ホンダの4月4日のリコール届出内容>
1、不具合の部位(部品名): 原動機(シリンダヘッドプラグ)
2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
冷機時の長時間暖機運転や短距離走行の使用頻度が高い車両において、ブローバイガスの凝縮結露でエンジンオイルに水分が混ざり、長期の使用過程でシリンダヘッドプラグのシール材表面が吸水して加水分解すると硬化し、シール性が低下してエンジンオイルが滲むことがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、滲み出たオイルが排気管カバー内に溜まり、発煙・
発火するおそれがある。
3、改善措置の内容: 全車両、シリンダヘッドプラグを対策品と交換するとともに、シリンダヘッド周辺部にオイル滲みの痕跡があれば排気管カバー内を点検し、オイルが溜まっていた場合は洗浄を行う。
4、不具合件数: 14件
5、事故の有無: 部分焼損 9件
6、型式等:計11型式、(計3車種
7、製作期間の全体の範囲:平成10年10月1日~平成22年8月20日
8、社名およびリコール台数:「VAMOS」「VAMOS Hobio」「Z」 合計145,573台

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