ドイツ車の4月の販売状況 中国は神様だが高級車には陰り

<VW>米中堅調維持
ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VWは14日、4月のVWブランドの販売台数が5.4%増の48万0,900台になったと発表した。中国や北米での販売が好調だった。1~4月は前年同期間比5.3%増の191万だった。

<アウディ>ライバルはメルセデス
ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディは、4月の自動車販売台数は前年比6.6%増の13万3,500台と発表した。ダイムラーのメルセデス・ベンツに対するリードを維持した。 中国と米国での好調な販売が寄与した。中国での販売台数は13.1%増、米国は14.2%増だった。一方、欧州は1.9%減だった。
1~4月の販売台数は前年同期比6.7%増の50万3,000台で、メルセデスの44万1464台を上回った。
欧州のかなり厳しい状況を考えると、4月の販売はポジティブとの見方。

<BMW>中国減速
ドイツの高級車メーカーBMWは、4月のBMWブランドの販売台数が7.5%増加して13万0,598台になったと発表した。アジア、米州での強い需要に支援された。
「ミニ」、「ロールスロイス」ブランドを含むグループ全体の販売台数は6.8%増の15万5,419台。
BMWブランドのセールス担当幹部、イアン・ロバートソン氏は「非常に魅力的な製品ラインアップに、1年を通じて新たな車種が加わるにつれて、この世界販売の勢いは続く見通しだ」と語っているという。
第1四半期決算は、グループ全体の利払い・税引き前利益(EBIT)が4.5%減の20億ユーロ(26億4,000万ドル)となり、予想よりも小幅の落ち込みにとどまった。
主力の欧州市場におけるディスカウントコストや中国での販売減速が利益を圧迫した。2013年通期については、自動車販売台数が過去最高を更新し、グループの税引前利益が過去最高を記録した昨年の水準に並び、中核の自動車部門の営業利益率は8~10%となる、との見通しを再確認した。

<ベンツ>欧州復調
ドイツの自動車大手ダイムラーは、高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」の4月の世界販売台数が11.7%増の11万6,566台になったと発表した。同月としては過去最高。アジアや欧州で2けた台の伸び率となったことが寄与した。  アジア・太平洋地区の販売台数は14.9%増の2万7881台。欧州も11.8%増の5万6,988台だった。
1~4月では5.6%増の44万1,464台。

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