トヨタ自動車の驚異的回復力はR&Dにあり

世界へ進出しているトヨタの歴史は、アメリカからのタタカレの歴史でもある。それでもトヨタは、最近のタタカレも乗り越え、また、2011年3月11日の東日本大震災によるサプライチェーンの寸断、やっと回復してきたと思いきや秋には、タイ大洪水により再びサプライチェーンの寸断、販売する車もなくなるという異常事態に陥った。しかし、翌年の昨年(2012年)は、世界№1への復帰とともに974万台の過去最高販売台数を記録した。

円高下にあったにも関わらず、また世界の最大自動車購入国である中国による日本タタキ・トヨタタタキ下にあった、また欧州経済も不況下にあっての成果であった。

そこには、トヨタが、親切・正確・信頼を販売のベースに、R&D(研究開発費)に膨大な予算を投下する同社の姿勢が、回復に寄与したことはいうまでもない。

昨年のR&Dに基づく新車販売は、米国において、新型「カムリ」を筆頭に「プリウスC」(日本名:アクア)、「プリウス・プラグイン・ハイブリッド」、新型「アバロン」、レクサス「ES」、「GS」、「LS」など10種類を超える新車を投入した。そうしたトヨタ車は、環境・経済派から高級車領域まで幅広く販売を成功させた。本年1月のトヨタ「カムリ」は、前年同月比12.7%増の3万1,897台が売れ、乗用車販売部門で首位に浮上、トヨタ全体では同27%増となる15万7,725台を販売している。

本年は円安も寄与し、トヨタは販売や生産戦略など攻めの計画により世界販売台数1,000万台を目指している。

トヨタ自動車の驚異的回復力はR&Dにあり

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