ヤマハ、マジェスティS XC１５５リコール　２万台

ヤマハ発動機は２９日、軽二輪スクーター『マジェスティS XC１５５』に２件の不具合があるとして、国交省にリコール（回収・無償修理）を届け出た。

(１) シリンダヘッドガスケットの不具合
1、シリンダヘッドガスケットの締付けが不適切なため、気密性が低いものがある。そのため、高速走行等の高負荷時にシリンダヘッドガスケットの気密性が損なわれ、冷却水が燃焼室内に侵入して点火プラグが濡れ、最悪の場合、アイドリング時にエンストしたり、始動できなくなるおそれがある。

2、改善措置として、全車両、シリンダヘッドガスケットを新品と交換し、シリンダヘッドを適切に締付ける。
3、不具合が47件発生している。
4、不具合は市場からの情報による。

(２)　スピードメーターの不具合
1、スピードメーターについては、車速センサーの電気配線をブレーキホースに固定するクランプの取付け方法が不適切なため、ハンドル操作を繰り返すとクランプが正規の取付け位置からずれることがある。そのため、車速センサーの電気配線の配索が変わり、そのままの状態で使用を続けると、当該電気配線が屈曲し、最悪の場合、断線して速度計が作動しなくなるおそれがある。

2、改善措置として、全車両、対策品のクランプを組み込んだ車速センサーと交換する。
3、不具合が81件発生している。
4、市場からの情報および国交省からの指摘によるもの。
＜共通＞
対象車種：『マジェスティS XC155』１車種、
製造期間：2013年9月16日～2016年8月30日
対象台数：計2万0166台。