三菱自動車 今年の販売台数半減を系列店に通知 4月からの落ち込み深刻続く

三菱自動車は、2016年度の国内販売台数を前年度からほぼ半減する5万~6万台と見込んでいる。
燃費を偽装していた軽自動車の販売を停止していることに加え、企業イメージの悪化で他車種の販売にも影響が及ぶためで、業績の大幅な悪化は避けられない。三菱自はすでに系列の販売会社に見通しを伝えている。

三菱自の国内販売は、最近の5年間は10万~15万台程度で推移し、15年度の販売台数は約10万2000台だった。このうち燃費を良く見せていた「eKワゴン」と「eKスペース」は合計で約4万3000台と、4割以上を占める主力車種だった。

燃費の偽装を受けて4月20日から2車種の生産・販売を止めており、軽全体の販売台数は4月が前年同月比で▲45%減、5月は▲75%減と大きく落ち込んだ。販売再開のめどは立っておらず、三菱自は当面、軽市場で苦戦が続く。

なお、1~3月までの3ヶ月間の販売台数は,三菱eKが前年比▲16.4%減の15,644台、日産デイズが▲17.4%減の48,917台だった。

3月までの販売台数のストックがあり年間では半減だろうが、6月から販売が半減で納まればよいが、不正はほぼ全車種に及んでおり、早急に精緻な燃費を検出して、消費者に明らかにし、同時に現ユーザーに対しての補償も含めた内容を発表しなければ先に進まないだろう。

生産現場は、OEM供給の日産デイズの販売停止もあり、より深刻となっている。

 

 

 

※スマホ横持推奨

三菱自の自動車販売台数
三菱自の5月の自動車販売台数
累計
普通車
小型車
合計
1~5月
販売台数
922
844
74
1,840
41,960
 うち輸入車
0
344
0
344
1988
前年比
-30.4
40.0
-97.2
-59.5
-8.0

 

あわせて読みたい