中国で第1四半期▲16.2%減 本社タワー建設に大忙しの現代自動車

いつも韓国自動車業界はすばらしいとばかり書きたくる韓国紙も、中国での現状を遅ればせながら、次のとおり掲載した。
現代・起亜自動車グループは18日、今年第1四半期(1~3月)の中国市場での販売台数が36万9320台となり、前年同期(40万514台)を16.2%下回ったと発表した。
中国市場で自動車メーカー上位5社のうち、第1四半期の販売が減少したのは現代自グループが唯一だった。
1位の独フォルクスワーゲンは、1.8%増の97万9884台、2位の米GMは22.3%増の62万8327台だった。
現代・起亜自の不振は、アバンテ(朗動)、アクセント(瑞納)など旧型セダンモデルの販売が伸び悩んだためだ。特にアクセントの販売台数は▲46.2%減の3万5417台(前年同期6万5734台)とほぼ半減したという。
以上、韓国紙参照

ならば、昨秋投じた新車の販売が順調に回復していたら、当落ち込みはカバーできようが、伸び悩んだ結果だろう。昨年も春から落ち込み、秋に新車攻勢を仕掛けるし、ちょうど10月には減税もあり、売上台数を大きく伸ばした。しかし、その賞味期限は3ヶ月も持たなかったようだ。
品質向上、デザイン良しの民族車の台頭に、韓国車の安い市場が食われているのが現実ではなかろうか。購入後のコストパフォーマンスも決して良いとは言いがたい韓国車でもある。
瑞納は2011年に販売開始された車両、1.4・1.6L仕様で減税対応車に入る。しかし、今の中国市場は、世界の自動車メーカーが参入し、常に新車販売されており、メーカーとしても常に新車の販売で全体の売上台数を伸ばす必要に迫られている。
中国での韓国車の場合は、何か地殻変動が起きているようでならないのだが・・・。それに逆らい販売台数を伸ばすには、バーゲンセールを実施する必要があり、結果的に売上台数は伸びても利益を損なうものとなる。(昨年の現代の決算がそれを如実に現している。一時中国と米国で行っていた)

習近平は2014年、中国自動車市場が拡大しているのにかかわらず、中国民族系車両のシェアは伸びていないどころか落ちていると自動車業界に対して激怒していた。
2015年には民族系車のSUVの大ヒットを皮切り、大きくシェアを伸ばし続けている。不況もあり、低価格(欧米日車の4割安とされている)の民族車人気にも火がついている。価格帯がそのハザマにある韓国車は中上層からも中下層からも見放されているようだ。

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中国民族系の乗用車販売台数推移
/万台
販売台数
シェア
前年比
全体台数
前年比
2016/1~3
255.33
45.0
11.1
566.90
6.8
2015
873.76
41.3
15.3
2,114.63
7.3
2014
757.33
38.4
4.1
1,970.06
9.9
2013
722.20
40.3
11.4
1,792.89
15.7
2012
648.50
41.9
6.1
1,549.52
7.1

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中国における韓国系車の販売推移
/万台
販売台数
前年比
備考
中国全体
2011
117.23
 
 
0.8%
2012
134.00
8.7%
 
4.3%
2013
157.75
17.7%
 
17.9%
2014
176.61
12.0%
 
12.9%
2015
167.88
-4.9%
 
4.7%
 
 
 
 
 
2015/1
15.94
-9.0%
 
7.6%
2
11.95
0.9%
 
-0.2%
3
16.25
10.2%
 
3.3%
4
14.62
2.5%
 
-0.5%
5
12.90
-9.9%
 
-0.4%
6
9.77
-29.0%
 
-2.3%
7
8.42
-32.7%
バーゲンセール
-7.1%
8
9.62
-26.6%
バーゲンセール
-3.0%
9
13.23
-13.1%
 
2.1%
10
15.79
5.6%
新車攻勢
11.8%
11
18.02
11.5%
新車攻勢
20.0%
12
21.47
17.5%
新車攻勢
15.4%
2016年1月
12.39
-22.3%
 
7.7%
2
9.28
-21.7%
 
-0.9%
3
15.21
-6.4%
 
8.8%
1~3月
36.88
-16.3%
 
6.0%
(中国全体は商用車も含む)

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