トヨタ 強力なスズキのインド市場を狙って業務提携模索か

トヨタが、スズキとの業務提携を検討していることがわかったと報道されている。
一方で、トヨタは、ダイハツを完全子会社にする予定だと報道されている。

トヨタは、スズキに対して、インドなど新興国市場での競争力強化を狙い、環境や安全、生産技術といった幅広い分野での協業を視野に入れている。

トヨタは、ハイブリッド車(HV)に代表される環境技術や安全技術で先行しているが、スズキがいち早く進出しているインドなど新興国市場の攻略が課題となっている。

トヨタの環境・安全技術とスズキの小型車作りのノウハウを持ち寄り、今後も需要拡大が見込まれる世界の小型車市場開拓で協力することを検討する。
スズキは、軽量で低コストの小型車作りのノウハウを持つ(インドの所得に合わせた車造り)。インドでは、強固な営業基盤があり、シェア(市場占有率)は4割強で長年トップ。
ただ、昨年9月に独VWとの資本提携を解消しており、巨額の費用がかかる次世代車の開発などに課題を抱えている。
以上、

スズキは息子さんが社長であり経営手腕は未知数、鈴木修会長にしては激動の自動車の世界市場にあり不安もよぎろう。ただ、将来、トヨタに飲み込まれる不安も同時にあるかもしれない。

VWがスズキと資本業務提携している割には、技術的な分野での協力体制をとらず、スズキ側が資本業務提携している意味がないとして、VWが持つスズキ株を買い取ろうとしたが、VWは拒否した。理由はただ一つ、インド市場を持つスズキだったから。そのため、スズキは国際仲裁裁判所へ提訴し、VWとの資本業務提携をやっと解消した。

VWは排ガス不正などもあり守銭奴のようであるが、それほど、インド市場でのスズキは強固で、魅力を持つ自動車会社。
昔、インドの首相が日本政府に対し、自動車工場の誘致を要請したが、自動車会社はどこも断った。唯一、スズキだけが名乗りを上げ、これまで長年インドで実績を積み上げてきた。

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