大問題VW 違法ソフトで試験時NOXクリアー 走行時40倍/米EPA

この問題は大問題に発展するおそれがある。
VWは、米国では年間数十万台しか販売していないが、中国では昨年368万台も販売しており、中国は大気汚染国であり、環境については習政権も煩く、これまで中国で売上台数を牽引して
きたドイツテクノロジーの結晶であるVWダウンサイジングエンジン神話に大きく影響する可能性がある。
また、環境に世界で一番煩い欧州でも大問題になろう。それに加え世界中で問題になる。

ロイターによると、米環境保護局(EPA)は18日、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と傘下のアウディの一部ディーゼルエンジン搭載車が、排ガス規制に関する試験をクリアーするために違法ソフトウエアを用いていたと発表した。

米メディアによると、大気浄化の法令違反でVW側に最大約180億ドル(約2兆1600億円)の民事制裁金を科す可能性がある。

EPAによると、このソフトウエアを使うと、試験時には排ガス浄化機能がフル稼働して基準を満たす一方で、実際の運転時には機能(NOX除去性能)が大きく低下。通常走行時に、窒素酸化物(NOX)が基準の最大40倍になる場合もあるという。

(VWがダウンサイジングディーゼルエンジンを登場させたのは2008年、EPAがそれ以前のディーゼルエンジン車を問題にしたとは考えられない)

VW
 
アメリカ
中国
販売台数
前年比
販売台数
前年比
2010
256,830
20.3%
 
 
2011
324,402
26.3%
2,260,000
 
2012
438,133
35.1%
2,810,000
24.3%
2013
407,704
-6.9%
3,270,000
16.3%
2014
366,970
-10.0%
3,680,000
12.5%
2015
238,074
-2.8%
1,740,000
-3.4%
・2015年は米国8月累計、中国は上半期、

 

(VWのガソリン車とディーゼル車の販売比率は不明、欧州ではディーゼル車が多い)

あわせて読みたい