トヨタ首位陥落 VWトップに

世界の自動車大手の2015年上半期(1~6月)の販売台数が28日出そろった。
トヨタ自動車が28日発表したグループ全体(ダイハツ工業と日野自動車を含む)の販売台数は、前年同期比▲1.5%減の502万2千台となった。
一方、VWは前年同期比▲0.5%減の504万台となり、首位が逆転した。GMは同▲1.2%減の486万台だった。
トヨタは、原油安で北米販売は好調だったが、国内や新興国・東南アジアの景気減速により苦戦した。
 上半期の販売台数は、トヨタは東日本大震災の影響を乗り越えて12年から上半期の販売首位を守ってきたが、4年ぶりにその座を明け渡した。
 以上、

VWは、世界最大の票田中国で、昨年365万台売り上げ、ダントツのトップだったが、今年は経済低迷から中国全体の売上台数が伸びておらず、6月に至っては中国の乗用車販売台数が▲3.4%トマイナスになるなど低迷。その影響をVWも受けている。
VWはこの間の積極的な世界での拡大路線により今では価格競争の対応力は持つが、世界的な景気低迷は打撃となる。アメリカでのシェアは小さすぎるほど小さい。(トヨタは、奥田体制から大政奉還を果たしたオーナー家の社長が、後にリコール問題などや米工場閉鎖に追い込まれる奥田体制のイケイケドンドン体制を大修正、工場進出を凍結し、豊田社長が最近解除したばかり)
VW含む独系の中国での自動車販売台数は、6月は前年同月比▲11.5%減の28万56百台、上半期は前年同期比▲3.4%減の198万83百台となっている。
今後ともトヨタとVWの差は、VWが中国で何か異変を生じさせない限り拡大していくものと見られる。

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