トヨタ プリウスαとメビウスの計42401台リコール 制御ソフト不良

トヨタは15日、ハイブリッドシステムに不具合があるとして、プリウスαなど計34万2401台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。
国交省によると、制御ソフトの不具合で電子部品が破損してスピードが急に落ちたり、再発進できなくなったりする恐れがある。同様の不具合が2014年2月~15年5月に78件報告された。
対象は、ダイハツ工業にOEM(相手先ブランドによる生産)供給するメビウス(13年4月~14年6月製造)が624台で、残りがプリウスα(11年2月~14年11月製造)。
ソフトを改修するが、修理後も警告灯の点灯が続く場合は電力変換器の部品を交換する。

1、不具合の部位(部品名):
電気装置(パワーマネジメントコントロールコンピュータ、モータ・ジェネレータコントロールコンピュータ)
2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
ハイブリッドシステムにおいて、制御ソフトが不適切なため、電力変換器(DC-ACインバータ)の昇圧回路用素子が熱応力で損傷することがある。そのため、警告灯が点灯しフェールセーフのモータ走行となり、素子損傷時に電気ノイズが発生した場合には、ハイブリッドシステムが停止し、走行不能となるおそれがある。
3、改善措置の内容:
全車両、制御ソフトを対策仕様に修正する。制御ソフト修正後に素子が損傷して警告灯が点灯した場合は、電力変換器のモジュールを無償交換する。
4、不具合件数:78件、事故:なし

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