電動自転車 海外では

日本の電動自転車は、長い間、極めて不恰好なママチャリを超え、ババァチャリの領域にあったが、最近はデザインも洗練されてきている。ただ、総体で利益を出している企業ながら、電動自転車のCMなどはほとんどせず、楽チンと安全強調のババァチャリしか売れていないのが実情だ。
日本の電動自転車メーカーは、海外でもブランド力を有し、販売チャンネルもそれなりに有しており、日本を含めたプレミアム市場も狙うべきではないのだろうか。今の価格帯の自己満足仕様だけではいずれ、日本を含めた世界市場では韓国・中国勢に食われてしまう。問題は、重さ・錆・デザインだけだろう。
大量販売を旨とする日本メーカーの今の思考では、ターゲットマーケティングを得意とする海外勢には適わないままとなる。

CNNが18日、欧州の電動自転車市場を「富裕層は電動自転車がお好き 超高級モデルが続々登場」と紹介している。
電動自転車と言えば、急な坂道でもすいすい上れる便利な乗り物。なかでも数万ユーロもするような超高級品が、欧州の富豪たちの間で引く手あまただ。市場に参入する新興企業も相次いでいる。
もちろん、普及価格の電動自転車も人気を博している。アナリストによれば欧州では毎年100万台以上が売れているという。
だが、新興企業が狙っているのは富豪、それもスーパーヨットを所有している層だ。電動自転車を積んで海に出れば、次の港に着いた時の便利な移動手段となる。
電動自転車メーカーのトレフェクタは3月の営業開始以来、500台を売った。見た目は自転車とオートバイの中間のようで、価格は2万2500ユーロ(約312万円)からだ。

同社によれば、格好がよく丈夫で、なおかつ船上で場所を取らない点が好まれているという。
米国市場での電動自転車の販売は、現時点では欧州の約3分の1の水準だ。だがメーカーの成長の鍵を握っているのは、やはり米国市場といえるだろう。
電動自転車「ゴーサイクル」を製造しているカーボン・キネティクスも、米国での市場拡大の波に乗りたいと考えている。
ゴーサイクルの価格は4999ドル(約62万円)から。今年の販売台数は、昨年より60%増の2500台を見込んでいる。
もっともこうした高級品は、一般の自転車店ではなかなかお目にかかれない。
電動自転車メーカーのレアオスが狙うのは、町の自転車店に行くことなど思いもよらない超富裕層だ。そこで自動車ショーなどでの展示を行っているという。
同社の電動自転車の価格は6800ユーロ(約94万円)から。デザインのカスタマイズも可能だが、価格はさらに高くなる。

 

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以上、ヤマハの電動自転車

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