3月米自動車販売は0.6%増の154万5,802台 伸び率低下 トヨタだけ好調
調査会社オートデータがまとめた3月の米自動車販売は前年同月比0.6%増の154万5802台となった。日本・ドイツの高級車ブランドや米ブランドの大型トラックやスポーツ多目的車(SUV)に強い引き合いが見られた。
ただ、大手6社のうち販売台数が前年同月比で増加したのは2社、市場予想を上回ったのは3社にとどまり、販売の勢いに陰りが出ている兆候が示された。年率換算では1,715台と、前月の1,620万台から増加した。
3月好調だったのは、トヨタ、現代、独フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディなど。
調査会社トゥルーカーのエリック・ライマン氏は、ディーラーへの客足が3月に増加し始めたことを指摘したうえで、冬期にうっ積していた需要を背景に「第2・四半期はより好ましい状況になるとみられる」と述べた。
大手6社中、前年同月から増加し、市場予想を上回ったのはトヨタのみ。販売台数は4.9%増の22万5,959台。アナリスト予想は22万3,280台だった。
米国トヨタ自動車販売(TMS)のボブ・カーター上級副社長は、トラックやSUVへの需要が牽引役になっていると指摘した。
3月のメーカー別
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メーカー
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前年比
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販売台数
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GM
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-2.4
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249,875
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フォード
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-3.4
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235,929
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トヨタ
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4.9
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225,959
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クライスラーFCA
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1.7
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197,261
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日産
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-2.7
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145,085
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ホンダ
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-5.3
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126,293
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外国の高級車ブランドの大半は、販売台数が1~20%増加。一方、米自動車メーカーの高級車販売は、フルサイズのリンカーン・ナビゲーターとキャデラック・エスカレードを除き振るわなかった。3月の販売日数は前年より1日少なかった。
トゥルーカーによると、3月の平均の新車販売価格は3万2,201ドル(386万円/120円)と、前年同月比2.1%上昇した。アナリストらは、3月に消費者信頼感が上向いたことを反映していると指摘した。
以上、ロイター参照
ホンダは、日本的な経営陣と傲慢なアメリカ側経営陣のタカタ製エアバック問題に対する処理遅れから、消費者から敬遠されているようだ。ここまでくれば、NSXを先行して大キャンペーンのCMを流すしかないだろう。