富士重工 50年目で1500万台のエンジン生産

富士重工は戦前の中島飛行機を源流とする会社、中島飛行機時代の戦前には九七式戦闘機や一式戦闘機「隼」など生産していた東洋一の飛行機メーカーであった。財閥解体により1950年に解散、その後富士重工業として、日本の軍需産業に再度かかわるものの、1954年「スバル1500」の乗用車を、その後名機の「スバル360」など開発して、これまで自動車産業を拡大させてきた。4駆と水平対向エンジンは当時から同社のネームバリューを高めた。独自の水平対向エンジンをはじめ技術力には定評がある。

富士重工業が独自に製造する「エンジン」の生産台数が、生産開始から約50年で1500万台に達し17日、群馬県大泉町の工場で記念の式典が開催された。
会場では、通算台数が1500万台目と、1500万1台目のエンジンに、群馬製作所の大河原正喜所長らが製造番号を打ち込み、くす玉を割って祝った。
自動車のエンジンは通常、ピストンと呼ばれる部分が縦に並んだ形のものが多く生産されているのに対して、富士重工業のエンジンは、ピストンが横に向かい合って横に動く形になっているのが特徴。
エンジンの重心が低いことから、走るときの安定感が増すとともに、ピストンが互いの力を打ち消し、振動が少ないという利点がある。

富士重工業は、昭和41年に発売して以来、改良を重ねながら、販売の主力となる車に一貫して採用している。
会場には、富士重工業独自の歴代のエンジンが並べられている。
今では、アメリカを中心に販売が好調で、富士重工業の昨年12月までの9ヶ月間の決算は、前年より20%余り増え、過去最高益を更新している。

※写真はスバル1500(1954年)。

 

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