ブラジル 不況で自動車生産15%縮小 VW・ルノーなどリストラへ

ドル緩和策の転換からブラジルレアルが急落、海外から投資が引き上げられ、不況に喘いでいる。公共運賃の値上げや増税などで国民の不満も鬱積するほど経済は悪化している。

1月27日までの乗用車や軽量商用車の販売が前月同期比▲30%、昨年同月同期間比でも▲17.5%減となり、車や部品のメーカーが集団休暇や希望退職募集などを考慮中と29日付エスタード紙が報じた。
2014年の自動車業界は在庫がだぶつき、販売が7.1%、生産は15.3%縮小。
メーカーは生産調整のため、年末年始は例年より長目の休暇をとった。また、1月には、フォルクスワーゲン(VW)などが約1,000人に解雇を通達した。しかし、ストにあい、後に解雇を撤回するという事態も生じている。

ところが、1月になっても販売不振が続き、各メーカーが新たな集団休暇やカーニバルの休み延長、PDVなどを次々に発表している。
ルノーではパラナ州の工場で希望退職募集を発表。組合側は500~1000人の削減を望んでいると見ている。
リオでVWのトラックを製造しているMANは、カーニバルの休みの後も2月23日から10~20日の集団休暇を導入。5ヶ月間のレイオフから戻ったばかりの従業員に対して100人を目処に希望退職募集も呼びかけているという。
以上、ニッケイ新聞(ブラジル紙)参照

2014年 ブラジルのメーカー別販売台数
メーカー
販売台数
シェア
前年比
Fiat
604,297
21.90%
-17.00%
GM
540,608
19.60%
-12.30%
VW
539,093
19.50%
-13.40%
Ford
238,262
8.60%
-5.10%
Hyundai
157,713
5.70%
14.00%
Renault
170,480
6.20%
0.10%
Honda
131,005
4.70%
0.00%
Toyota
116,830
4.20%
11.30%
Citroen(PSA)
63,249
2.30%
-17.90%
Peugeot(PSA)
53,081
1.90%
-29.10%
Nissan
62,220
2.30%
-2.30%
Hyundai(CAOA)
17,073
0.60%
-35.60%
Subaru(CAOA)
284
0.00%
-26.80%
Mercedes-Benz
8,501
0.30%
28.70%
Audi
4,739
0.20%
70.00%
Mitsubishi
5,788
0.20%
-22.20%
その他
50,495
1.80%
-22.70%
合計
2,763,718
100.00%
-9.40%

 

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