トヨタの2015年 1015万台と10万台減の計画 首位陥落へ

トヨタ自動車は2015年のグループ世界販売台数を、14年実績見通しより約10万台少ない1015万台程度とする方針を固めた。
ドル高不況で新興国販売が不振なほか、国内の増税で軽自動車主体のダイハツ工業が落ち込むことを予想している。
前年割れとなれば東日本大震災があった11年以来の4年ぶりとなる。
3年連続の世界販売首位の座を独フォルクスワーゲン(VW)に譲り渡す公算が大きくなった。
以上、

VWは中国で低価格の小型車中心に360万台以上販売しており、その増勢は暫く続くものと見られる。ただ、中国政府は中国純国産車を奨励しており、また、中国の経済成長率もトーンダウンしており、販売台数が多いだけにサムスンのスマホのようになる危険性もある。
VWグループの高級車アウディは、中国政府による贅沢廃止例により、ベントレーや大型ベンツに乗っていた全人大の議員=地方政府トップたちが、一斉にアウディに乗り換えたが、これも習政権は純国産車へ移行させてくるものと思われる。

中国でのメーカー別販売台数がVWに続く第2位のGMに至っては、米国での販売台数(2,935,008台)より中国での販売台数が多くなっている。
2014年のGMの世界販売台数は前年比2.0%増の9,924,880台であった。
VWは前年比4.2%増の1,014万台だった。
トヨタは、3年間生産工場の新設を凍結していたことから、生産台数にも限界がある。ただ、先般、久しぶりにメキシコに生産工場を開設、中国の生産施設を拡充するという報道がなされていた。

一方、VWは中国に新たに大工場を2ヶ所建設する計画をすでに発表しており、中国に依存し切った経営を行っている。習がメルケルに色目を使い続けていることから、今では中国とドイツは中毒のような関係を作り上げている。こうした政治的な恩恵も大きい。

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