トヨタ 22.7万台リコール クラウン・カムリ・ハイエースなど 世界では36万台
トヨタは、次の227,892台を国交省に対し、リコールを届け出た。なお、同社は次の3件とも事故等の報告はないとしている。なお、世界では36万台のリコールと報道されている。
1、クラウン
(1)不具合の部位(部品名):座席ベルト(巻取装置)
(2)基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
後部左右席の座席ベルトにおいて、リトラクタ構成部品の図面指示が不適切なため、ロック機構の樹脂レバーとホイールの隙間が不足しているものがある。そのため、シートベルトを引き出そうとすると樹脂レバーがホイールに干渉してベルトが引き出せず、乗員を拘束できなくなるおそれがある。
(3)改善措置の内容:全車両、後部左右席の座席ベルト一式を対策品と交換する。
(4)対象車両:クラウン/計86,091台
(5)製作期間:平成24年11月28日~平成26年3月3日
2、カムリ等
(1)不具合の部位(部品名):緩衝装置(ボールジョイント)
(2)基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
前輪緩衝装置のロアアームとナックルアームを連結しているボールジョイントにおいて、ナックルアームとボールジョイントを締結した後の部品搬送工程の管理が不適切なため、搬送設備がボールジョイントのゴム製ブーツ部と干渉して、ブーツが損傷することがある。そのため、ブーツ損傷部からグリースが漏れて、ボールジョイントが早期に摩耗し、最悪の場合、ボールジョイントがナックルアームから外れ、走行不能になるおそれがある。
(3)改善措置の内容:全車両、当該ゴム製ブーツを点検し、損傷のあるものはボールジョイントを良品と交換する。
(4)対象車両:カムリ、アルティス/計41,446台
(5)製作期間:平成23年3月8日~平成26年8月4日
3、ハイエース等
(1)不具合の部位(部品名):燃料装置(燃料パイプ)
(2)基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
ディーゼル車の燃料噴射装置において、燃料ポンプと燃料噴射ノズルを接続する燃料パイプの強度が不足しているため、燃料圧力の変動により当該パイプに亀裂が発生するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、亀裂が進行して、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。
(3)改善措置の内容:全車両、燃料パイプを対策品と交換する。
(4)対象車両:ハイエース・レジアエース/計100,355台
(5)製作期間:平成22年 7月13日~平成25年 7月24日