習政権による江沢民派狩り トヨタ進出で広州汽車が江派幹部に賄賂 裁判で明らかに

収賄罪に問われた元中国国家発展改革委員会副主任、劉鉄男被告 の初公判が24日、河北省の中級人民法院(地裁)で開かれ、検察側は劉被告と息子らが複数の企業から計約3558万元(約6億3000万円)の賄賂を受け 取り、トヨタ自動車の中国合弁会社の事業にも便宜を図ったと指摘した。
起訴状によると、劉被告は2003年から11年にかけ、同委員会での職務権限を利用し、トヨタと中国の広州汽車が設立した合弁会社の事業への許認可で便宜を図ったという。

広州汽車は見返りとして、息子に関連会社のポストを用意し、勤務実態がないのに給与を支払うなどしていた。
トヨタ自動車の中国法人は「裁判中の案件なのでコメントすることはない」としている。
以上、読売新聞参照
習政権の腐敗調査チームによる徹底した江沢民派狩り、その余波をトヨタも食ったようだ。

<習政権派と江沢民元政権派との権力争い、追われる江沢民派>
元国家主席江沢民の側近、中国国家発展及び改革委員会(発改委)の元副主任、国家能源局の元局長劉鉄男(59)の収賄罪に対する公訴が今年の6月提起され た。中国の石油・エネルギー産業を支配する江沢民一族の不正をよく知る人物のひとりとされている劉が取り調べで詳細を供述したという情報もある。劉被告は 「(江沢民)一族の不正事実をもっともよく知るキーマンの一人だ」とも言われている。
2014年(今年)に入ってから、石油・エネルギー業界では、すでに22人の幹部と企業上層部が相つぎ失脚。習近平体制と江沢民派の攻防戦は熾烈化する一方となっている。
6月末、軍のナンバー2である徐才厚・党中央軍事委員会前副主席が軍事法廷送致となり、7月初旬、曾慶紅・元国家副主席の身柄拘束説が流れ、7月29日、 周永康・元政治局常務委員への立件、審査が発表され、9月2日、共産党機関紙「人民日報」が、その公判は近いうちに開かれると報じた。

周 永康氏の失脚が発表された翌7月30日、腐敗調査を行う中央巡回チームが江元主席の本拠地・上海に進駐。8月11日、江沢民父子の友人で一族の不正蓄財に 関与したとされる上海市国有大手企業のトップ王宗南(上海海友谊(集团)、联华超市股份、上海百联(集团)、上海光明食品(集团)のトップ)の逮捕が発表 された。

中国の汚職や企業へのオネダリに対する追及は今更と思われるが、官僚組織は上から下まで徹底した腐敗の限りを尽くしてきた。それ が、民主化などどこ吹く風の一党独裁政権維持の現実である。習の腐敗追求は、腐敗に名を借りた官僚・軍組織に蔓延った根強い江沢民派一掃の序章に過ぎな い。
江沢民一派を政界・軍組織から一掃したとしても、地方官僚の乗る車がベントレーからアウディの高級車に変わったぐらいではその後は何も見えてこない。習政 権が弾圧し続けるウイグル族は、段々凶暴化し、一部はアルカイダとも関係しだしている。民主化を進めるしかないが共産党独裁の中国では不可能だ。

 

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