米6月自動車販売台数1.2%増 年換算1698万台 大量リコールのGMモ1.0%増
米調査会社オートデータがまとめた6月の米自動車販売台数は、前年比1.2%増加し、アナリスト予想(3%減)を上回った。季節調整後の年率換算は1698万台で、2006年7月以来の高水準を記録した。
大規模なリコール(回収・無償修理)を実施しているゼネラル・モーターズ(GM)の販売台数は1.0%増加。アナリストは▲約6%減を予想していた。
フィアット・クライスラー・オートモービルズ傘下のクライスラー・グループ、トヨタ、日産、現代の販売台数は前年から増加し、アナリスト予想を上回った。
フォードの販売台数もアナリスト予想を上回った。一方、ホンダはアナリスト予想にわずかに届かなかった。
2014年上期の販売は、業界が確実に回復していることを示している。回復ペースは下期に入り加速すると予想している。
GMの販売台数は前年度月比1.0%増加。
フォードは▲5%減少、販売台数は22万2064台。
クライスラーは前年比9%
トヨタは3%
日産は5%
現代・起亜は2%
ホンダは▲6%減。
業界で売れ行きトップのフォードのFシリーズのピックアップ・トラックは、大幅値下げにもかかわらず、前年比▲11%減少。同社は2015年にFシリーズの新モデルを投入する予定。
フォードは、フィエスタ、トーラス、マスタング、エッジなど他の一部人気モデルの販売も落ち込んだ。
なお、GMは、大量リコールによる落ち込み対策に、問題車の車買い替えにつき、ディーラー納入価格より安い従業員価格で販売しており、落ち込みを食い止め、逆に増加させている。ただ、リコールが大量なため、廉価販売により販売利益は大きく落ち込んでいるものと見られる。
GM=アメリカであり、GM危機に対する国民の危機バネが発揮されているものと見られる。
以上、ロイター参照。