マツダ/東海ゴム工業に対して156億円の賠償請求訴訟 リコール分 年間利益吹き飛ぶ額
マツダが、パワーステアリングに不具合が生じ国内外の約59万台についてリコールや改善対策をしたのは、納入された部品の欠陥が原因として、自動車部品製造の東海ゴム工業を相手に約156億8800万円の損害賠償を求める訴訟を広島地裁に起こした。
両社によると、改善対策の対象となったのは2007年4月〜08年11月にかけて製造されたプレマシーとアクセラ、ビアンテの3車種。08年に「突然、ブレーキが利かなくなる」などの苦情があり調査したところ、パワーステアリングを作動させる油圧ポンプの配管内にさびが発生していることが判明した。
以上、
当然両者はその責任問題とその負担で話し合ったものと思われるが、東海ゴム工業側が納得せず、今回の訴訟沙汰になったと思われる。
東洋ゴム工業
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連結/百万円
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2012年3月期
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2013年3月期
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2014年3月期
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売上高
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251,943
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263,725
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369,093
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営業利益
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12,824
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9,204
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13,577
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経常利益
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13,050
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9,226
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11,041
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当期利益
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6,095
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3,003
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4,076
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総資産
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260,631
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324,134
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383,005
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自己資本
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148,286
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159,908
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172,230
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資本金
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12,145
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12,145
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12,145
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有利子負債
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25,934
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65,340
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90,003
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自己資本率
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56.9%
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49.3%
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45.0%
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・トヨタ主力に他社へも納入、住友電工系、自動車用防振ゴム大手
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2014年3月気の決算において、固定負債科目に新たにその他引当金として20億86百万円計上されているが、流動負債のその他引当金の15億85百万円は通常のものと見られる。
2009年9月17日、マツダはプレマシー、アクセラ、ビアンテのリコール(改善対策)を国土交通省に届出ていた。
1、不具合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
電動油圧式パワーステアリングにおいて、高圧側配管の製造工程が不適切なため、当該配管の内面に錆が発生しているものがある。そのため、錆により油圧ポンプ内のギヤの軸受部が傷ついて摺動抵抗が増加し、そのまま使用を続けると、当該ポンプを駆動するモータの負荷が増加して警告灯が点灯するとともに、ハンドルの操作力が増大するおそれがある。
改善対策の内容
2、全車両、パワーステアリングシステムの油圧経路を洗浄するとともに、ポンプを新品に、当該配管一式を対策品に交換する。