ダイハツ/中国へ低燃費の自動変速機供給へ
中国は大気汚染対策と普及促進に、排ガス量が少ない小型車を50万元(約80万円)が開発販売するよう市場に求めている。大手ではトヨタ以外、すでに開発に乗り出す構えを見せている。
実際50万元で開発した車の水準が、インドのタタ自動車のナノであっては、自動車市場が急普及しまったくインドとは異なる中国にあって、危なくて仕方ない車両になるおそれがある。
中国の労務・材料コストも上がり続ける中、トヨタはこうした安全面を疎かにした車両開発はできないと判断しているものと思われる。
そこでダイハツを使い、提携関係にある一汽系天津汽車にATを供給することで、当局の批判をかわす狙いの可能生もある。
ロイターが次のように伝えている。
ダイハツは8日、中国自動車大手の第一汽車集団グループの天津一汽夏利汽車(天津夏利)に、燃費性能の改善につながる自動変速機(AT)を供給する方針を明らかにした。
中国では大気汚染が深刻な問題になっており、中国政府が環境規制の強化に向けて動いている。
天津夏利は、軽自動車など小型車向け技術に強みを持つダイハツのATを搭載した環境対応車を生産し、販売拡大を目指す。
ダイハツ広報によると、ATを供給する時期や量は確定していないが、日本から一定量を供給する方向でほぼ合意しているという。
同社はATを滋賀工場(滋賀県竜王町)で生産している。また小型エンジン供給や合弁による小型車の現地生産については何も決まっていないとしている。
ダイハツは中国で2007年に自社ブランドでの乗用車販売を開始したが、知名度不足などにより2009年に販売を中止。2010年には第一汽車集団傘下の一汽吉林汽車有限公司(吉林汽車)と自動車部品供給の合弁を解消し、事実上、撤退している。
以上、
中国市場では、VWとGMが年間300万台以上販売しており、他社を大きく引き離し群を抜いているが、高級車市場はドイツ勢のベンツとBMWが圧倒している。ベントレーやフェラーリなど超高級自動車市場は、中央政府が贅沢だとして御触れを出した結果、政権に睨まれたら大変と市場が急縮小、その分、高級車市場が拡大している。
ドイツのメルケル首相は笑いが止まらないが、決して、習さんに足を向けて寝てもいない。ユーロ圏が景気低迷のなか、中国との貿易拡大でドイツ経済だけは維持しており、結果、メルケル政権も生き延びている。習さんではなく今では習さまだ。
習さんは奥さん以外にメルケルと朴さんの二人を上手に乗りこなしている。安倍さんもオバマさんも(年老いた)女性は苦手のようだ。
<外資自動車メーカーの中国の合弁相手関係>
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GM
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上海汽車
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第一汽車集団
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FORD
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長安汽車
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江鈴汽車
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VW
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上海汽車
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第一汽車集団
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BMW
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華泰汽車
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メルセデス・ベンツ
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北京汽車
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浙江吉利控股集団
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PEUGEOT
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東風汽車
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第一汽車集団
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FIAT
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広州汽車
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シトロエン
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東風汽車
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ローバー
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上海汽車
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MG
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上海汽車
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LOTUS
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青年汽車
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VOLVO
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上海汽車
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NISSAN・ルノー
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東風汽車
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TOYOTA
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天津一汽夏利汽車
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広州汽車
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HONDA
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広州汽車
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東風汽車
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MAZDA
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第一汽車集団
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SUZUKI
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長安汽車
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MITUBISHI
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長安汽車・広州汽車・華晨汽車・東南汽車
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起亜
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東風汽車
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現代
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北京汽車
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華泰汽車
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